創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   言葉と経験と行動   こめ

 (前略)ところで、何をするにしろ、どうしたら失敗するか、ということを知っていて失敗することはめったにありません。どういうわけか失敗してしまうのです。そこで、次に同じことをするときに、「また、失敗するかもしれない」と思うと、ほんとうに失敗してしまいます。前よりもひどく失敗することもあります。これは、「失敗」という言葉をきっかけに、以前に失敗したときの脳のはたらきが進行して失敗するのです。
 僕は、この部分を読んで、経験は、行動に影響していくんだなと思った。また、思っていることも、行動に影響していくんだなと思った。言葉と経験は、どちらの方が大切か。
 確かに、言葉の方が大切という意見がある。いくら経験をたくさん重ねていても、言葉で弱みを出すと、その経験が実際には本番には結びつかない。それに、長文にも書いているように、僕達はたえず自己暗示によって行動している。経験だけでは、何もできないのだ。
 中学1年の時(去年)、体育でサッカーをやった。その時、僕は何回かキーパーをやったことがあった。初めてキーパーをやった試合の時、1回ボールがゴールの前に来た。その時、はじいたら変な方向に行ってしまうのではないかと思ってしまったせいか、味方にパスしようとしたボールが、なぜか自分のゴールの方に飛んでいき、オウンゴールとなってしまった(笑)。その後にキーパーをやった試合は、途中でフリーキックとなってサッカー部の人がゴールの正面から蹴ることになった。その時、上手くいった時を一瞬想像した。その時にボールが飛んできたせいか、これは何とか防御することができた。もし、この時に前に失敗していたことを想像していたら、また同じことをやってしまったかもしれないと思う。
 しかし経験の方が大切だという意見もある。長文にも書いてあるように、「前傾」や「腰を入れる」などということは、そのままではいくら自己暗示をしても経験がないため行動することはあまりできない。それに、”経験は、最良の教師である。”という名言の通りに、経験することは、自分を自分で教えるということにつながるのだ。
 小学校の頃は、冬になると短縄(縄跳び)をやった。縄跳びの技は、いくつもあるが、一部の技を除いては、経験を積まないと跳ぶことができない。僕は、最初は見本を見せている人やクラスの人をまねてやろうと思ったが、そうなるとほとんどできずに、ひっかかってまるで手や足をむちで打たれたように痛かった。しかし、練習して行くにつれ、だんだんとできるようになっていった。経験をすることによってできなかったこともできるようになるのである(絶対に不可能なことは別だが)。
 確かに、言葉も経験も大切というが、まさにその通りである。経験をしないと物事を実行に移せないし、できるという自信を持たないと、できることでもできなくなってしまう。僕は、経験を積んでもできないと思うと、できなくなってしまうならば、もっと自信を持って行動すればいいと思う。

   講評   yuu

              


大変清々しさ(すがすがしさ)を感じる気持ちの良い結論を導き出してくれたと思います。長文では「言葉」と「経験」という二つの言葉を比較しながら論じられていましたが、そのうち「言葉」というのは「意識」という表現に近く扱われていましたね。「意識する」ということは、つまり、崇明くんの結論部で印象的に用いられた「自信」という認識につながっていくことでしょう。
 もう駄目かな・・・・・・と弱気になりかけたときに「だいじょうぶ!絶対できる!」と声をかけられると嬉しくなってしまうものです。それは友人が自分の意識を向上させてくれる「言葉」を発してくれたおかげで生まれてくる自信でしょう。もし近くに誰もいなくても「僕は勝つ!絶対に負けることはない!」と自分で自分に言い聞かせたりした経験もありますよね。自分の中の自信が、プレッシャーによって負けてしまわないようにしっかりと奮い立たせる時に人はこのような自分への声かけをしたりするのですね。
 感想文でしたが、とても楽しい作文になりましたね。経験談を豊富に
取り入れてくれてありがとう!

▲直してみましょう!
『自分を自分で教えるということにつながるのだ』
入力を間違えてしまったかな!? 助詞を間違えてしまったかな!?
           ↓
「自分で自分に」 または、「自分を自分で鍛える(きたえる)」

『しかし、練習して行くにつれ』
「いく」を平仮名で!

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