国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   太陽   こめ

 太陽は、地球の生物にとってなくてはならない存在だ。もし、太陽がなくなれば、地球は気温が下がり続け、生物は全滅してしまうだろう。その理由は、地球の暖かさ(熱)は、全てが太陽のおかげだからである。冬は、日陰から日なたに出ると、まるでストーブにあたったように暖かい。また、太陽が出ない間(夜)は、気温が下がり続ける。しかし、太陽が昇ると同時にだんだん気温が暖かくなってくる。そのため、気温が一番低い時は、日の出前が多い。
 植物は、ほとんどの場合日光を使って光合成を行い、二酸化炭素から酸素を作り出している。そのため、現在は地球の大気中には酸素が豊富にある。過去(30億年くらい前)は、酸素は全くと言っていいほどなかった。しかし、微生物などが光合成をしたおかげで、長い時間がかかったが、地球の大気中に酸素が増え始め、オゾン層ができ、陸上に生物が進出するようになった。この地球に酸素があるのは、太陽のおかげなのである。
 このように、太陽は、地球にとってとても大切な物である。太陽は、人間にとっては役に立つか、立たないか。
 確かに、役に立つという意見がある。太陽からは、エネルギーも得られる。例えば、レンズなどを使うと火を起こすことができる。レンズに光を当てると、どこかで光が一点に集まる。それのことを焦点という。焦点という言葉は焦げる点という意味になるが、その意味の由来は、おそらく日光がレンズによって一点に集まったところに物を置くと、それが焦げてしまうということだと思う。また、最近は太陽電池が開発されて、太陽から電気を作り出すことができるようになった。そのため、新しい電力資源としても注目されている。他にも、乾燥に利用したり、時計(日光でできた影で)に利用したりと、人間にとっても役に立っている。
 しかし、役に立たない所もあるという意見もある。最近、太陽が出す紫外線についてのことが問題となってきている。もともと、地球にはオゾン層があり、地球の生物を有害な紫外線から守っている。しかし、最近まで大量に使用されていたフロンによってオゾン層が破壊され続けたため、有害な紫外線が地球に降り注いでしまっている。その結果、皮膚がんが発生しやすくなったり植物が被害を受けたりしてしまっている。また、日射病などの病気を起こす原因にもなってしまうし、太陽で暖められた石に触れて火傷をしてしまうこともある(爆)。
 確かに、役に立つ面もあるし、役に立たない面もある。しかし、太陽がなければ、人間は存在しなかった。そのためか、昔の人は、太陽を尊んだのか、昔話では、よく太陽を神にたたえたりしているものが出てくる。僕は、太陽の役立つ面をさらに利用して、エネルギーの問題を解決していったらいいと思う。また、紫外線の被害は、人間の責任なので、これからは、こういうことはしないでほしいと思う。

   講評   yuu



 先日テレビのニュースで白夜を見ました。崇明くんも注目してくれていたはず。幻想的な映像でしたが、あらためてこの地球が偉大な宇宙の星の一つだということを実感しました。近すぎては地表も燃えてしまい、遠すぎれば温度が上がらず生物の命も育たなかったことでしょう。多少寒い明け方や、多少汗ばむ真夏の午後も、命を危ぶむような異常気象ではありませんね。この「ちょうど良い」地球と太陽の距離は、何億分の一かの(おそらく計り知れないほどの未知の確率で)位置しているそうです。

(四段落)「それのことを」→そのまま「そのことを」と書いたほうが良いでしょう。また、その直後の文にも「それ」という指示語が続きます。こそあど言葉の中でも「これ」「それ」「この」「その」は、連続すると文章を難解にしてしまいますので、注意が必要です。他の言葉で置き換えたり、具体的な例で説明してみてもよいですね。

 太陽が「役に立つ」・「役に立たない」という提議は、少々極論となってしまいましたね。役に立つかどうか!?という問題よりも、我々人間がどのように太陽を「活用しているか」とか、生活に「役立たせている(利用している)か」などの視点でとらえてみるといいですね。
 太陽がなければ動植物の生息も困難で、人間も地球に存在していなかっただろう……という絶対的な事実と主題があるわけですから、否定的な意見を述べるときには人間の立場からだけの見方で「役に立たない」という意見は控えておくほうが無難ですね。

                        

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