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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   人は二歩行で   勘吉

人は二歩行で手を解放し、その手に道具を扱う役割を持たせ、それを発達した大脳で制御するという方法によって、急速に強い優勢な動物になった。強くなったために狩る立場に立つことはあっても狩られる側にまわることはほとんどなくなった。生命にとって食われることは不幸なことである。それは、生命というものが個体にのみ宿り、あらゆる努力を払って個体の存続をはかることが生命の第一原理である以上は当然のことだ。しかし、追われる立場で動物として知恵をしぼって、うまく相手から避けられることが出来た時、そこには大いなる喜びが込められているかもしれない。近代の宗教がまことしなやかに語るやすらかな最期や大往生の準備とは、実は失われた野生動物と狩猟民族の精神の回復ということではないか。
 今、私達は平気で動物の死体(肉)を食べている「ケンタッキー」、「マクドナルド」など、数え切れないほどの店が動物の死体を焼いたり、揚げたりしている。そして、それを私達が買って、「おいしい、おいしい。」と言いながら食べている。そういう風なことを考えると食べる気がなくなるし、ほとんどの人は食べるのをやめて「かわいそうだなあ。」と思うはずだ。例えば、ほかにも「私は、動物殺すの嫌い。」と言っている人がたくさんいると思う。しかし、知らないうちに動物の死体を食べている。つまり、私達の生活の中では「死」は見えない。
 だから、人間は「生」という緊張感がない。緊張感がないということから生まれた言葉が「ひま」だ。動物界では二十四時間、みんな死のゲームに参加している。野生の動物は、いつも死に直面している。食うか食われるか・・・それが死のゲームのルールだ。だから、毎日精一杯に生きている。生きていることが、野生の動物にとって最高の喜びだと思う。
 「生死」には関係なく私達は、締め切りがあると燃える。しかし、締め切りがないと燃えない。
 例えば、テストの締め切りがあるとそれに向かって、自分が何をやらなきゃいけないのかと思い、目標を立てて学習する。もし、締め切りがなかったら「あ、まだやらなくていいんだあ。」ということになる。人間は、締め切りがあるとないとでは行動が全然違う。
 確かに、人間は「生死」を意識して生きていない。これからの時代、経済が不安定になると思う。だから、「生」にもっと緊張感を持たないとだめだ。もし、私がこの課題文を読んでいなかったら、「生」と「死」のことについて学べなかった。「生きていることは素晴らしいんだ。」そんなことを思いながら、これからも生きていきたい。

   講評   yue


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