低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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科学的態度 れもん
日常生活におけるちょっとした心がけ次第で科学的態度を身につけることができるものである。習慣や常識にとらわれていたのでは正しく物を見ることができない。疑問を実験や調査によって解決しようとする態度である科学的態度は科学を研究する者にとって必要な心がけであるばかりでなく、人間たちだれしもが身につけておく必要のある生活態度であるといえよう。
私がこの話を読んで、一番びっくりしたことは、タイの色が赤ではなかったことだ。私は、タイという魚を絵などでしか見たことがなかったので、別に、本当はどんな色をしているのだろうなどとは考えずにタイは赤いと自然に覚えていた。
このように、実際の物を見ないで、絵だけをみて先入観で物を覚えてしまうことは意外に多いのである。絵は実際の物とイメージをあわせて描かれているものが多い。例えばウサギの絵だ。ほとんどの人、特に子供はウサギをピンク色でかくだろう。でも、実際は白だったり、茶色かったりして、ピンクのウサギはいない。けれど、確かに、幼稚園の園児にウサギを書いてと言ったとき、茶色でかいたら、夢がないような絵になってしまう。絵というものは実際とまったく同じようにかいたのではないから、その絵だけで、ものを判断せずに実際に本物を見て確かめた方が正確だ。もう一つの例としてはたぬきだ。たぬきは絵本などではとてもおなかが大きくて、後ろ足だけで歩いて、前足はおなかをポンポンとたいこのようにたたいているが、本物のたぬきは四本であるき、絵本でかいてあるほど、おなかは大きくない。
また、先入観ということで考えれば、例えばあの先生は、まるでおおかみのように怖い先生だと聞いていたのに、本当はまるで天使のように優しい先生だったなどということもあるのだ。
このように、私はこの話を読んで、絵本の絵などで簡単に物事を判断せずに、実際にその物を見て、正確なことを覚えた方が良いということがわかった。
講評 nara
「べつにどうでもいいじゃん。」と思っていると、もしかしたら、大切なことを見落としてしまうことがあるかもね。確かに、鯛の色は、それほど問題ではないかもしれない。ただ、「あれ?」と思う感覚というのは、慣れの部分が多い。アンテナの感度が悪いと、見落としてはいけないことを、見逃してしまうこともある。「あれ?」と思ったら確認する、これが大切なのだね。
たぬきの話はおもしろい。横浜も、20年くらい前だと、普通にたぬきが歩いていたらしい。そのころは、「絵は絵、本物はこう。」とわかっていただろうけれど、今の子は、実物のたぬきを見ても、タヌキだとは思わないかもね。別のものを「これがたぬきだよ。」と教えられても、そのまま受け入れてしまいそうだ。
私たちが得る情報は、必ずしも正しいものとは限らない。もしかしたら、わざと間違った情報が与えられることもあるかもね。戦争中には、そういう話がありそうだ。疑問を持つこと・それを確認すること・確認できることが、いかに大切かという話につなげることもできそうね。
提出は遅くなったけれど、これで11月の課題も全部クリア。集中して書くときの、れもんさんのパワーはすごいなぁ。
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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