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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   それぞれの国の習慣   れもん

 彼は古い日本家屋を一軒借り、畳に座蒲団、冬は炬燵に懐炉、そして三人の娘を日本の学校に入れるという、一家あげての見事な日本式生活への適応ぶりだった。畳の上に座っていること、白い御飯であること、彼たちが日本式生活を実行していることなどが重なり合って、一瞬私はこの御飯を主食にして、おかずを併せて食べるのだという風に思ったらしい。私たちが、外国語を学習する際にも、いまの述べたようなような具合に、自国語の構造を自分ではそれときづかずに、まずたいしょうに投影して理解するという方法をとりやすいため、いろいろと食い違いが生じてくるのもとうぜんである。
 私はこの話を読んで、学校の総合の授業に習ったことを思い出した。それは、総合の授業のとき、色々の国の人の挨拶の言葉や動作をビデオで見たことだ。たくさんの国の人たちが出てきたが、どの国の人もおなじ挨拶の言葉や動作はなかった。その時、ふと私はこんなにあいさつの仕方だけでもちがうなら、他の習慣もそれぞれちがうのかな、と思ったがそのままでおわらせていた。でも、この長文を読んで、少し考えることにした。
 前に、言葉の森でインドの牛の長文があった。それは、インドでは牛は神様のおつかいとされているため、道路や線路に牛が寝ていたら何時間も、牛が起きるまで、電車も自動車も止まってしまうというものだ。もし、日本で牛が道路や線路に寝ていたら、警察などがたくさん駆けつけ、大騒ぎになるだろう。もちろんインドのように牛が起きるまで静かに待って止まっているということには絶対になるはずがない。私は日本人で、日本の習慣に慣れているため、もしインドで大火災があり、消防車の目の前で牛がねていたらどうなるのだろう、とかインドの人は困らないかな、と思うが、もし、インドの人が日本の様子を見たら信じられないだろう。
 また、私はアメリカから帰ってきた友達にこんなことを聞いたことがある。私たち日本人は、アメリカ人がしゃべる英語を聞いたとき、とっても速く感じる。でも、反対にアメリカ人が日本人のしゃべる日本語を聞いたときはその言葉が速いと感じるらしいのだ。私はそれを聞いたときとてもびっくりした。なぜならあんなに英語を速くしゃべっているアメリカ人が日本語が速いというのだ。いつか私は英語をアメリカ人と同じぐらいまでしゃべれるようになり、アメリカ人と同じ立場に近くなったとき、日本語のことをどう思うかやってみたい。また、英語だけではなく、韓国語、スペイン語などをしゃべれる人にも日本語のことをどう思っているのか聞いてみたい。
 このように、自分の国に他の国の習慣をあてはめてみると世界が狂ってしまうが、自分の国の習慣の上ではおかしいことも、他の国ではそれが当たり前になっているという、同じ地球のなかでも、全く違う習慣をそれぞれの国がもっているということがわかった。

   講評   nara


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