低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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国際化 スライム
みなさんいよいよ冬休みも間じかとなりました。今年の冬はどのように過ごす予定ですか?やっぱり受験生だから勉強ですか?今の日本はいろいろな面で国際化が進んでいます。みなさんは国際化といわれてどのような事を連想しますか?ほとんどの人がアメリカを思い出すでしょう。しかしなぜアメリカなのでしょうか?
その理由には日本の昔の様子が関係しています。日本は昔戦争に負けアメリカに占領されていました。このため日本の中にはアメリカの文化や物が大量に入ってきました。そのため昔からの事が今ではあたりまえの事になってしまい国際化イコールアメリカという考え方が定着したのです。だから今の人はほとんどがアメリカを抜かそう、相すれば国際的なものになると思って頑張っているのです。
しかしこれは本当は昔の事なのです。今では日本を含めた多くの国がアメリカとおマジまたはそれ以上の力を思っています。例えば日本のアニメや漫画などは外国でとえも評価されているし、最近では私も見に行きましたが「千と千尋の神隠し」この映画は二つも賞を受賞している国際的な映画となっています。このように決してアメリカだけが国際的になっているのではありません。
確かにアメリカは多くの点で国際化が進んでおり、多くの国の目標となっています。しかし、そのアメリカでさえ完璧ではありません。だから私は、これからの日本を作っていく一人の若者としてこの二本を本当の意味での国際化をしていきたいです。
講評 nara
日本は、外国の進んだ文化や技術を積極的に取り入れて、それをまね、高めることで、国の力を蓄えてきたという歴史があるね。古くは、中国や朝鮮(もちろん国名は時代によって違う)、明治期はヨーロッパ、そして第二次世界対戦後はアメリカ……。「習う」ということに対して、積極的であったとも言えそうだ。「和魂洋才」という言葉は、元々は「和魂漢才」だ。「学び習うけれど、心は大和」そういう意識の表れだね。
第二次世界大戦でアメリカに負けてしまったことは、日本人の精神に対して、今までにない大きなトラウマを与えてしまった。それまで、ここまで、相手の優位を見せつけられるということが、歴史的になかったからだ。また、アメリカそのものが、日本に対してのみならず、全世界に対しての優位を勝ち取ったために、「国際化=アメリカ」という図式になってしまったわけだ。
今回の作文のいいところは、「アメリカ追随」ではなく、日本から全世界に発信し、認められている「アニメ」を取り上げたこと。タイミングよく、宮崎アニメが賞を受けた話題も入れられたね。この話題を入れたことで、主題が明確になった。
アニメのように、日本から発信するものが増えていくこと、そして、日本だけでなく、他の国も同様になれれば、「アメリカ主導」というシステムが変化していくのだろうなぁ。経済や政治が表に出ることが多いけれど、それが全てではないものね。
「アメリカとおマジ」→「アメリカと同じ」
「この二本を」→「この日本を」
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