国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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国の文化 ラブリー
国の文化
食事というものは、いろいろな条件に制約された文化という構造体の重要な部分である。何をいつ食べるか、それをどう食べるか、食べていけないものは何か、といったことに関して、どの国の食事にも、さまざまな制限や規則が習慣として存在する。自分の文化にある文化項目が、他の文化の中に見出されたからといって、直ちにそれを同じものだと考えることが誤りなのは、その項目に価値を与える全体の構造が、多くの場合違っているからである。
私は小さい頃、アメリカに行ったことがある。アメリカで少しの間暮らしていて、気付いたことがいくつかある。
まず、車の運転席が日本は右側にあるのにアメリカでは左側にあった。日本でも時々外車を見かけるが、その外車も運転席が左側にある。
あと、日本では玄関で靴を脱いで家の中に入るが、アメリカでは靴のまま中に入ってしまう。日本でもホテルなどでは靴のまま入ってしまうが、アメリカは普通の家でも靴のままだ。また、お風呂とトイレも同じ部屋にあり、お風呂に入るときは湯船の中でシャワーを浴びたりする。結構大変なことだった。
もし、私の家にインド人が来て一緒にカレーを食べ、
「チガウデショ!カレーハテデタベナキャ!」
と言われたら、私は
「日本ではスプーンで食べるよ。」
と教えてあげると思います。
この長文を読んで、文化の違う人達はそれぞれの文化を教えあっていけば仲良くなれることがわかった。でも、いろいろな国の文化を知るには、いろいろな国に行って体験することが大切だと思う。
講評 nara
車が右ハンドルか左ハンドルか、これはあまりにもよく知られたことだね。基本的に、日本の道路や交通関係の法律は、右ハンドルであることを前提に組み立てられているから、左ハンドルだと不都合があるのではないか、と思うけれどどうなのだろうね。この題材を使って、習慣の違うところに、無理に別のものを組み込むことのプラスとマイナスを考えてみてもおもしろいかもね。
アメリカでの暮らしは、びっくりすることも多かっただろうなぁ。それをおもしろがるか、「合わない・ダメだ」と思うかで、ずいぶんアメリカに対する印象も変わってきそうだね。
「インド人と一緒にカレーを食べる」これは、もっといろいろな場面を想定してみるとよさそう。例えば、ラブリーさんがインドに行ったとしたら・教えたのに(教えられたのに)そうしなかったら……などなど。ラブリーさんは、インドに行ったら手でカレーを食べられるかなぁ。
文化の違いは「正しい・間違っている」ということではないのだね。敢えて言えば、どちらも正しい。ただ、「正しい」と言い張って、相手の主張を認めなければ、なかよくはなれない。「あなたたちはそうなのね。私たちはこうだよ。」と違いを認め合えるといいのだね。
「!」「?」の後は1マス空けるときれいだね。ただし、直後が閉じカッコの場合は、空けない。
●「チガウデショ!カレーハテデタベナキャ!」
→ 「チガウデショ! カレーハテデタベナキャ!」
1ヶ所だけ敬体が混ざっていたよ。
● 「教えてあげると思います」→「……思う」
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