創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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数年前のことに あいあい
数年前のことに
あいあい
数年前のことになるが、私は米国人の言語学者T氏と東京で親しくなった。ある日、アメリカ人の学者の習慣として、彼は多くの言語学関係の友人、知人を家に招待した。一同が座につくと、テーブルには肉料理やサラダなどが並べられ、面白いことに、白いご飯が日本のドンブリに盛りつけられて出されたのである。
御飯は肉と一緒に食べるのか、それとも御飯だけで食べるのかと尋ねると、夫人は笑いながら、まず御飯を食べて下さいと言う。私はその時、はっと気が付いた。この御飯はイタリア料理ではマカロニやスパゲティと同じくスープに相当する部分なのだと。
食事というものは、いろいろな条件に制約された文化という構造体の重要な部分である。何をいつ食べるか、それをどう食べるか、食べてはいけないものは何か、といったことに関して、どの国の食事にも、さまざまな制限や規則が習慣として存在する。
自分の文化にある文化項目(たとえばある種の食べ物)が、他の文化の中に見出されたからといって、直ちにそれを同じものだと考えることが誤りなのは、その項目に価値(意味)を与える全体の構造が、多くの場合違っているからである。
私も同じような話を聞いたことがある。まず一つ目は、友達がひっこすので、みんなでプレゼントをあげた。プレゼントをもらった友達は、
「ありがとう。」
というとすぐにかばんにしまってしまった。プレゼントをあげた友達の家族は、よくオーストラリアに行くそうだ。そこでそのお母さんは、オーストラリアではプレゼントをもらったらすぐその場であけて、
「ウァーオ、このプレゼントすごく気に入ったわ。」
というようにうそでも(英語で)いわないとだめだと言った。
二つ目は、テレビで見たのだが、どこかの国では左手でトイレのときトイレットペーパがわりにふくので食事などはすべて右手でするそうだ。その時私は、習慣ってこわいなと思った。
この長文を読んで、いろいろな習慣があることが分かった。
講評 jun
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