創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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社会人に近づく長文 一休さん
社会人に近づく長文
一休さん
「食事というものは、いろいろな条件に制約された文化という構造体の重要な部分であり、どの国にも、さまざまな制限や規則が習慣として存在する。事物や行動というものは、一つ一つが他の項目との間で、一種の引っ張り合い押し合いの対立をしながら、相対的に価値が決まっていくものなのである。自分の文化項目が、他の文化にみだされたからといって直ちに同じものだと考えることは誤りなのはその項目に意味を与える全体の構造が多くの場合が違っているからである。」
このまえ、僕が行ったフランス料理屋でこの長文を読んでいなかったので、ひとつ不思議なことがあった。それは今出ている料理を食べおわらなければ次の料理が出てこないということだ。最初に料理ができるまで待っている間は、しぼんだ風船みたいになっていたが……。他にもイタリア料理屋で母が、ワインを飲んでいるとき水を注ぐグラスに水が入っていなくても決して水を注いだりはしない。というふうに疑問に思うことがあった。しかしこの長文を読んでみるとすべてがはっきりとした。「世界中のフランスやイタリアなどの国に食べ物の食べ方に習慣があったんだ。」と。
この長文を読んで分かったことは、それぞれの国に食べ物の食べ方の習慣や規則があること、あとはそれぞれの国に文化の違いがあるという二つが脳の中にしみ込んでいって少し社会人に近づいたような気がした。
講評 nane
要約はこんな感じでOK。大事なところをすばやく三つぐらい選び出して、それらをつなげていくという書き方でやっていくといいよ。そのためにはその前提として、長文を繰り返し何度か読む必要がある。線を引きながら読んでいくとやりやすいよ。
フランス料理とイタリア料理の例は、ぴったり。そのときは気づかなくても、あとから「なるほど、あれはそういう意味だったのか」とわかることがあるね。長文を読んで、昔をふりかえるというのは、いい勉強の仕方だよ。しかし、よくフランス料理やイタリア料理を食べに行くんだね。すごいなあ。(笑)
文化の違いというのは、食べ物の分野では特に目立つ。そのために、文化の違いが摩擦の原因になることもあるけど、その違いのあるところが世界の豊かなところなのだと考えて、違いをお互いに許容していくことが必要になるね。
立派な感想文。これからもがんばろうね。
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