国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   死ぬこと   はるる

 「生と死」という問題は、人間の永遠のテーマなのではないだろうか。私が最初に死にふれたのは、祖父が亡くなった時だった。その時はまだ死ぬということがどういうことか、よく理解できていなかったと思う。でも周囲の人が泣いていたからそれに釣られて自分も大泣きしてしまったような気がする。その後、祖母の家に行った時祖父の部屋ががらんとしていたのを見て、
「ああ、これが死ぬってことなんだな。」
と死というものを幼いなりに納得した。
 次に死に触れたのは、自分が飼っていたハムスターが死んでしまった時だ。もう一日中泣いていた。祖父が亡くなった時とは違い、心の底から悲しさがあふれ出ているような感じだった。昨日まで元気に小屋の中を走り回っていた姿を思い出してはまた泣いていた。当時の私にとって、そのハムスターは宝物であり、一番大切なものであったのである。それから今まで、五匹のハムスターが死ぬのを見てきた。
 生まれるものはいつかは死ぬ、これは仕方がないことである。死とは、生きているもの平等に起こることである。まだ私は十五年しか生きていない。けれども、明日死ぬということも有り得る。そう思うと、一日一日がとても尊いものに感じられる。生とは反対側から人生を見つめてみると新たな発見があるかもしれない。死という場所から生を考えると、生の尊さがよくわかると思う。
 
 

   講評   sugi

 残っていた課題がすべて完成したね! 12月も本当によくがんばりました。たまってしまった古い課題は、なかなかやる気が出ないものですが、はるるさんのがんばりにはいつも感心していますよ。
 ただ、電話でお話したときから時間がたってしまったので、視点が少し変わってしまったかな? 確か、「人間はいつ急に運命が変わるか知れない。今この瞬間を大切にして、悔いのないように生きる。」というテーマだったね。

 でも、「生と死」というテーマから、はるるさんの体験をたっぷり交えながら書いてくれたのだね。幼かったはるるさんが祖父の死をどのように受け止めたか、昨日まで元気だったハムスターの突然の死にどんなにショックを受けたか。題材を見つけるのはあいかわらずウマイ! 終わりの三行が光っているので、この部分をもっとふくらませて書いていくと、さらにいい作品が完成しそうだ。

 新学期は、電話のあとなるべく早く書くことを目標にしようね。時間がたってしまった課題もこれだけ書けるのだから、タイミングが良ければ、もっともっとすばらしい作文が書けると思いますよ。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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