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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   ザ☆味覚   ミニまろ

『好き嫌い』。誰にでもあることだ。ちなみに私の一番の好物は納豆。だが、実はというと、私も小さい頃は、納豆は大大大ッキライだった。けれど、家族が納豆をあまりに美味しそうに食べていたため、少し食べてみたところ、すごく美味しかったのである! 今では、お風呂上りにも食べるくらい大好物の品となっている。
 しかし、そんな私にも苦手なものがあった。それはセロリである。嫌いな理由は、噛んだ感じが『グシャッ、グシャッ』としていて、臭いは青臭いし、味なんて考えただけで吐きそうだ! 他にも嫌いなものはいろいろあるのだが、母に「食べなさい!」と言われれば仕方なく食べる。しかし、セロリの場合は、「嫌いなものを無理に食べたって栄養にならないもんねーだ!」と言葉をふりはらうかのように言い、意地でも食べないのだ。
 しかし、母によると、私も小さい頃はセロリも好んでパクパク食べていたそうだ。それなのに、大きくなったとたん急に食べなくなったので不思議に思っている、と母は言っていた。では、なぜ前は好んでいたものを私は急に嫌いになったのだろう? 小さい頃は舌の働きが発達していなかったから、味など関係なく、何でも『美味しい』と言って食べていたのだと思う。しかし、成長するにつれて、味覚の個性が発達し、食べ物の微妙な味の違いが区別できるようになり、それが自分の好みに合うか細かく判断できるようになったからではないだろうか。例えば、私はセロリが嫌いだが、シソや茗荷やパセリは好きだ。ここで皆は「何だよ! 全部同じじゃん!」と思うかもしれない。確かにセロリもシソも青臭いし苦いが、微妙に味も香りも違うのである。それらの違いを私の味覚が鋭く区別し、私の好みかどうか判断して「嫌い」だと言っているのである。だから私がセロリが嫌いというのは単なるワガママではなくて、味覚が成長した証拠なのだ。
 まだ私の人生は始まったばかりだ。これからの長い人生、美味しいものを食べながら「味の冒険」をしていきたい。世の中には、まだ私の知らない食べ物がたくさんあるはずだ。納豆以上に私の好みに合うものがきっとあるはずだ! それを見つけるためにもっと味覚を磨いておかなければ……! こうして考えていると、生きることをすごく誇りに思える。それに、私にだっていつかセロリが食べられるようになる日が訪れるかもしれない。私はそんなことを待ち望んでいる。

   講評   nara


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