国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   地球に優しい考え方   ひろりん

 シュワイカートという宇宙飛行士がいた。彼は宇宙空間で、宇宙飛行士なら誰もが感じるある体験をしてきた。それは、地上からの交信も途絶え、地球と面と向かってただ単に宇宙遊泳をしているときだった。青い地球を見て、「今ここにいるのは『私』であって『私』でなく、地球の全生命の過去と未来を含めた『我々』なんだ。」という意識をもったのだ。シュワイカートが体験した『私』から『我々』という地球意識への脱皮は今、この地球に住む全ての人々に求められている。
 『私』から『我々』への脱皮というのは、今の世界にもいえることだと思う。今アメリカとイラクが戦争しようとしていて、北朝鮮が核兵器の施設をまた再開したなど、世界は危ない状況にある。戦争をしてもいいことはまったくないだろうし、相手をやっつけるために核をつかっても地球が汚染されたなどで自分に得なことはない。『私』のことになると人は自己中になりがちだが、ここは一歩下がって『我々』の面から物事を見てどうするか考えるのが一番いい方法だと思う。つまり、自分だけでなく相手のことも考えて地球全体に良い方法をかんがえるのだ。
 しかし、今の状況で『我々』の面から考えるというのはかなり難しいと思う。相手が攻撃してきたら自分の国の人がたくさん死んでしまうし、自然も壊れてしまう。だからそれから自分の国を守るために相手を攻撃する。それの繰り返しで、条約でも結ばない限りおわらない。だったら、せめて相手の国と地球全体のことを考えるだけでもどうだろうか。同じ『我々』と言う意識はもてなくても、相手の国のことを考えることはできる。それに自然や地球が壊れたらもう完全に元には戻らない。
 確かに自分の国の利益を考えることも大切だが、それが大きすぎて相手や地球全体に悪い影響や損があるのは良くないことだと思う。しかし、相手のことばかり考えて自分の国のことを何も考えないのもいけない。大切なのは、自分と相手と地球のことをみんな考えて、『我々』という意識を持つことだ。そういう意識が持てれば戦争なんてバカバカしいことに思えてくるだろうし、地球に優しいことは確実だと思う。

   講評   yuka

今回のテーマは、とても社会的で、広い視点に立った考え方が必要になるものだったね。

まず、具体例に時事問題(最近の社会問題)をとりあげているのは、とってもいいね。積極的に具体例にあげてゆこう。

次に、一方的な視点でなく、反対意見への理解も考察されている点もとても◎。意見が自己中心的ではなく、客観性を持ったものであることの裏づけにもなるね。

結論部分も、主題に対して自分の意見をしっかりと主張している。具体的に、「私はこうするべきだと思う」という主張ができているね。
しかも、その前に展開されている本論との矛盾がないから、なお説得力のあるものに響いてくる。

こういう問題は、ともすればものすごく大きい問題なんじゃないかと思ってしまうけれど、日常的にも十分に当てはまること。
人種差別や、同人種であってもいじめなどの問題が起きてしまったりする現代、『我々』というよりスケールの大きな視点と寛容力を持つ必要は、本当に感じられます。


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