創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   ああすればこうなる   いらの

 「ああすれば、こうなる」という仕組みに世の中はなっていると、本文には書いてある。まるで、そういう風に決め付けているというふうでかいてあるけど、僕はそれに賛成であるが、逆に反対でもある。
 例えばイメージトレーニングをするとする。プロの場合、イメージトレーニングをするときは、「いつも目標を高くもっているため、自分の作戦が成功したときと、失敗したときの二つの時にはどうすればいいかをイメージトレーニングで想像する。だから、みんな精神面ではつよくて、失敗したときでも、すぐに立ち直れる」と、アメリカの心理学者が書いたのを読んだことがある。つまり、「ああすれば、こうなる」というのは多分成功するだろうと言うときだけの話である。でも、ちがういいかたをすれば、失敗したときには、「こういう時は、こういう風にすれば成功する」と言う風に考えているから、この言葉を違う言い方であらわすと、「ああすれば、こうなる」と言う意味にもなると僕は思う。
 もうひとつの理由は、テストのときである。テストでは多分99%の人はいい点をとりたいと思う。テスト前には必ずと言ってもいいほど先生は「勉強さえすれば、いい点は取れるのだから」という。これも言い換えると「ああすれば、こうなる」と言う風になると思う。確かに勉強すればいい点をとれる確立は高くなるけど、「勉強しないといい点は取れない」とはいいきれないと思う。例えば歴史のテストの勉強はほとんどしなかった。でも、少し前にたまたま読んだ歴史小説のなかに、テスト範囲のところが詳しく書いてあったということがあるかもしれない。それでいい点をとったら、「たまたまこうしたから、あとでたまたまこうなった」と言う風になると思う。でも、こういう成功が一回あれば次回のテストもまたこうしようと多分だいたいの人は思うだろう。他にもたくさんの歴史小説を読み、次回のテストででてきそうな所がないか探す。そして、また同じ成功があったら、その時は、テストに出ると意識して読んだわけだから「ああすれば、こうなる」方式になるとおもう。つまり、この理由もどっちとは言い切れない。
 僕が今回思ったことは、人間は「ああすれば、こうなる」というようになりたかったら、いつも、何かをやる時には「意識してやる必要がある」と思う。逆に、ちがうふうにしたかったら、「意識せずにやったことがたまたま役立った」というふうに運も必要だと思う。でも、最初から計画的な「ああすれば、こうなる」のやり方のほうが僕はいいと思う。

   講評   kira

英明くん、こんにちは。よく考えて、深い考察の文章になりました。長編の力作です。「ああすれば、こうなる」と言う言葉に注目して、さまざまな側面から具体例を出せました。心理学者の意見を引用したのもいいね。
 「ああすれば、こうなる」ということについて、二とおりあると考えたのですね。「意識してやった場合」と「意識せずにやったことがたまたま役立ったような場合」と。そして英明くんは最終的に、「最初から計画的な『ああすれば、こうなる』のやり方」を肯定する立場をとりました。同じように成功するのなら、運に任せた未来より、積極的で努力のともなう未来の方がいいですよね。より、人間らしいともいえます。
 文章全体の流れからして、第一段落が少しかみ合わない気がします。ここでは、英明君が「ああすればこうなる」についてふたとおり考えた、といったことを述べる方がいいね。「僕はそれに賛成であるが、逆に反対でもある。」の部分が、あとに反映していないように思います。
 未来のための努力は惜しみたくないね。ただ、現代のように未来の設計が多様に用意されている時代になると、その未来のための努力にかえって縛られ、踊らされることになる危険がありますよね。なりたい職業のために勉強する。すると、勉強して進学すること以外見えなくなる。本当の目標が見えなくなる。こうしたことのない、「今」をすごしていきたいね。
        

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