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　　　人間にもしハンデがなかったら　　　いらの


　人間は言葉や道具などでつよくなり、自分が他の動物に狩られる事はほとんどないと言う。確かにそうだと僕は思う。しかし、それはただ今の人間にとっては大きなハンデーキャップがあるだけで、もしそのハンデがなかったら多分、今ごろ人間はほとんどの動物に食べられていると僕は思う。
　その理由の一つ目は、人間は自分の親以外にも学校、塾、習い事の先生にいろいろなことを教えてもらうからだ。中川志郎作の「なぜ動物は子供をなめるのか」と言う本によると、「子供と親と一緒にいる時期に、親が造るのを子供も手伝う」と言う形で高度な技術を習得していくと、書いてある。例えば北アメリカに住んでいるビーバーは身を守るためにダムを作る。しかし、このダムを作る技術は生まれながらに持っているわけではない。このダムの作り方の説明は長いので書きませんが、僕が呼んだときにはビックリしました。それだけではなく、まるで時間制限があるように忙しくもある。筆者の書いたことによるとこのダムを作る技術は、人間も驚くような建築の技術を使うとかいてある。子供のビーバーが、小さい時に親を手伝って一緒に作るからこの技術を身に付けるみたいだ。つまり、ダムを作る時期にたまたまビーバーが人に飼われたとしたら、ダムを作れないビーバーになる可能性が高いということだ。
　二つ目の理由は、人間はいつも死ぬ覚悟をしていないからだ。動物はいつも死ぬ覚悟でいると同じ本に書いてあった。だから動物は、急に襲われても逃げる準備がいつでもできている。例として、プロのスポーツ選手は体を鍛えているからという理由以外にも、「けがをしないように」といつも意識しているからアマチュアと比べ、けがが少ない。だから、動物もいつも襲われることを意識しているから襲われてもそれなりにどうすればいいかをしっている。例えばウサギがいた。そこへ急にライオンが襲いかかってきた。ウサギはいつも襲われる覚悟をしているから冷静に逃げることができ、助かることも少なくはない。でも、人間が急にライオンに襲われたら間違いなく逃げる前にライオンに食べられるだろう。
　人間は、昔がんばったから、今の所はハンデがあるからこの二つのことはおきてないと思う。しかし、もし人間にそのハンデがなったらということを想像すると、多分人間は一番弱い動物の言ってもおかしくないと思う。でも、今の所はハンデがあるので、僕は人間として生まれてきてとても幸せだとおもう。

　　　講評　　　kira

英明くん、こんにちは。とても構成の良い文章になりました。文字数も目標達成です。力作ですね。
　第一段落で要約の後にしっかり意見が書けました。ただ、意見の部分の「ハンデーキャップ」については、長文の中でも定義されていないものなので、英明くんがどういった意味合いで使っているのかを明らかにした方がいいでしょう。
　理由の１では興味深い話が書物の引用で紹介されています。これはとてもいいことですね。人間は他の動物に比べて手助けが多いのですね。おまけに「過保護」と言った問題まで起こっているというのだから、深刻です。ひとりではなーんにもできない若者が生まれているのが現実です。
　理由の２もうまいたとえを使いながら述べる事ができました。「覚悟ができている」といういこいとはそれだけ真剣だということですよね。今の人間は保護されるゆえに油断がいっぱいです。
　最後の結論。ここも「ハンデ」の定義が曖昧なので、すこしわかりにくくなっています。文章の中で自身が重要語句として使う言葉は、しっかり意味を明らかにしておきましょう。
　表現で一ケ所。「このダムの作り方の説明は長いので書きませんが、僕が呼んだときにはビックリしました。」→書物の内容なので「敬体」になったのかな？文章中は「常体」で統一しましょうね。「呼んだ」は「読んだ」の入力ミスですね。