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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   私のあけましておめでとう   れもん

 「5,4,3,2、1、あけましておめでとうございます。」
2003年0:00、私はなぜか腕立てふせの格好をしていた。なぜかと聞かれてもわけもなく、紅白歌合戦を見終わって家の中をふらふら歩き回り、ふとテレビを見たら2003年まで五秒前になってい、カウントしていたのであわてて、まるで誰かに指示されたかのようにその格好をとっただけのことである。
 この腕立てふせの格好で私の2003年ははじまった。私にとって一月一日元旦という日は一年の中で一番好きな日であり、一年の中で一番嫌いな日でもある。
 なぜ一月一日が好きかと言うとその理由は二つある。一つ目は一月一日というと、テレビをつけても、その辺の道を歩いていても、年賀状にも「あけましておめでとう。」という言葉が絶えないからだ。私だけでなく、みんながそうだろうが、「あけましておめでとう。」という言葉を言ったり聞いたりすると嬉しくなる。なぜかはよくわからないが、みんながおめでとうと喜べる日なんだな、と感じて嬉しい。
 二つ目の理由は一月一日だけではなく、年末年始を通してそうなのだが、テレビ番組が特別なことだ。いつもとはちがって色々な特別番組がやっていることは、毎日テレビばかり見ている私にとっては最高の喜びだ。
 こんなに一月一日には良い日なのにどこがきらいかというと、またまた嫌いな理由も二つある。
 一つ目は私の場合、色々なところに気をつかわなくてはいけないところだ。私は一月一日にやることはほとんどその新しい年で初めてやることだから、ただ階段を降りようとしただけでも(新年初めて階段を降りる。きちんと転ばないように降りないと。)とどうしても気を遣ってしまうのだ。私はもうそんなことを思うのを疲れるからやめたいと思っているのだが、やめようとしてもこういうものは、もし思うのをやめて、階段で転んだら、この一年の間に百回ぐらい階段で転ぶかもしれないと思ってしまうのだ。
 二つ目の嫌いなところは一月一日に食べる食事だ。一月一日といえばおせち料理におぞうにだ。私はこの二つの料理が大嫌いだ。さらに、この二つだけではなく、十二月三十一日に食べるそばも大嫌いなため、年末年始の食べものは出来ることなら食べたくない。なぜそれほど嫌いなのかは分からないが、とにかく食べたくないのだ。特におぞうにの中におもちを入れるなんて私には考えられないことなのだ。(いろいろな思った)どうがんばっても食べられないし、食べたいとも思わない。
 このように、私にとってお正月は最高の日であり、最悪の日でもあるのだ。でもこんなに嬉しいことがあるのも、こんなにいやなことがあるのも全てお正月という特別な日だからだと思う。いやなことがあるということも特別な日だからゆえのことだから幸せなことなのではないだろうか。(分かったこと)また新しい一年が始まったが、あっといまにまた次の「あけましておめでとう。」の日がくるような気がする。(書き出しの結び)

   講評   nara

 さすがはれもんさん! 項目のただし書きも、なんなくスムーズに入れられたね。初回から、ばっちり◎が並んだ人は少なかったよ。
 今回の作文は、組み立てにも工夫が見られるね。「お正月が好き/嫌い」ということだけでなく、それぞれに対して複数の理由を挙げて説明をするという点、よく練られた組み立てだなぁ。人間の心は複雑なのだね。最良かつ最悪、その全く反対の気持ちが同時に存在するのは、人間ならではなのかもしれないなぁ。理由の一つ一つが、れもんさんらしさが出ている点もおもしろい。笑ってしまった(失礼!)のは、お雑煮のおもちの話。つい、「もちが入っていないのを雑煮と呼ぶのか?」とツッコミを入れたくなるくらいだ。それでも、れもんさんにとっては、力説したい重要な理由なのだね。もちも、豆腐と同様で白くてムニムニ……が嫌いなの?
 新年最初の作文も絶好調。階段を降りるのと同じで、今年の作文もいいものが揃いそう! はじめよければすべてよし、だね。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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