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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   本の虫   海亀航

 テレビと映画を比べてみると、映画の画面はこちらを適当に料理してくれるような感じだが、本を読むのにはいくらか努力がいる。また読む速さを自分で加減することもできるし、おもしろい文章を二度読むこともでき、しばらく間をおいて長嘆息することもある。(要約)
 僕は一昨年の冬に公開された「LORD OF THE RINGS」という映画が大好きである。この物語はJ・R・R・トールキンが書いた「指輪物語」の映画バージョンである。僕は、映画の方を先に見たのだが、なかなか内容が濃くていい映画だなと思った。なぜなら、1つ1つのことについて長く、細かく描写されているからだ。僕は、この映画をみて原作の「指輪物語」に興味を持った。そしてついに、本を買ってもらった。いざ買ってみると、全部で九巻まであって僕は一瞬、石のようになってしまった。でも思い直してみると、今までと同じように読み始めれば本の中にのめりこんでいけることを思い出した。早速読み始めた僕は唖然とした。映画では十分程度だった最初の部分が、一冊の三分の一ぐらいをしめていたからだ。映画ではまだ第一部しか上映されてないのだが、第一部を読むだけで一日や二日がまるまる終わってしまいそうな量だった。映画では途中で休んでいられないが、本では休めるので僕は、一週間ほどかかってやっと読みおえた。映画で登場人物の表情や周りの景色が頭にインプットされているので、スラスラ頭に表現できて楽しかった。映画を見ていなかったら、エルフや、ドワーフの姿、またホビットの村やエルフの森など、これほどまでにはっきりとイメージできなかっただろう。本で読む方にも映画で見る方にもいいことがあるんだなと僕は関心した。それから僕は「ロード オブ ザ リング」のDVDを買った。本を読み終わった今見てみると、「あ、あのキャラクター出てない!!」とか「あれ?もう終わり?」とかいう言葉が出てくる。
 僕は前、「ジキル博士とハイド氏」という本を読んだ。母はもう読んでもいいと判断したらしいが中学生向きと書いてあった。内容はおもしろかった。読んでいてそこにいるわけでもないのにドキドキした。残り少しでこの本も終わると思った瞬間、文章は終わっているのだが、内容は中途半端なところで終わったように感じたのだ。肝心なまとめがないと僕は首をかしげた。いったい何が言いたかったのだろう?と今でも思う。これがきっと僕が分からないところなんだろうと思った。
 人間にとって読書とは、テレビや映画とは一味違う楽しみを持ったものだと思う。テレビは限られた人の考えしか伝えられないが、本なら一人一人違う考え方ができるからだ。気に入ったところを何度も読んだり、自分のペースで読んだり、すべて自分で選ぶことができる。その反面、テレビや映画には分かりやすいといういいこともある。僕は、その時その時によってどちらをとるか考え、自分にあったものを選べば良いと思う。

   講評   ima

この物語はJ・R・R・トールキンが書いた「指輪物語」という説明は重要ですね。著書を入れておくのは、よいことです。
「なぜなら、1つ1つのことについて長く、細かく描写されているからだ」というのは、ハリーポッターよりもということかな?
なんて想像してしまいました。本を見たとき、「石のように」という表現もいいですね。時々聞く言葉ではありますが、自分で使うのは、なかなか難しいと思います。
9冊もある超大作を読むには、映画である程度を、インプットされていたほうが読みやすいということはありますね。この内容から、第四段落の結びに、うまくつながっていますね。
人間にとっては、の結論もわかりやすく、いい内容でかけました。本の虫の航君ならではの、いい感想文にしあがりました。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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