低学年から学力の基礎を作る
幼長、小1、小2、小3の基礎学力をひとつの講座で学ぶ。
読書の習慣、国語算数の勉強、暗唱の学習、創造発表の練習をオンラインで。


昨日3224 今日3704 合計59264
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   A law of nature   はるる

文化とは人間が手をつけられないような荒々しい自然をなんとか馴化して管理下に置こうとする試みなのだ。そうした文化的な営みの中においてだけ、人は自然を自分たちのコントロール下に置いたような気分になる。しかし、実際は自然を手なずけるどころか、自然の大きな力に翻弄されるばかりである。私はもっと自然に謙虚に生きていきたいと思う。
 そのための第一の方法は、自然がどれだけ私たちに恩恵をもたらしてくれているか知ることである。そもそも自然というゆりかごがなければ今生きている動物は存在し得なかった。それなのに、現代の人類の行動は目にあまるものがある。あたかも自分が地球の支配者の様な態度だ。故に私たちにはもっと自然の大切さを知ることが必要である。
 第二の方法は自然の大切さだけでなく、自然の怖さも知ることである。自然は私たちを助けてくれるものであると同時に、脅威をもたらすものでもある。その自然による災害は時として私たちに大きなダメージを与える。「九十二年は、乾燥した暑い夏だった。九十三年は、一転して雨ばかりが降り続く寒い夏で、コメが大凶作に見舞われたことは記憶に新しい。」(長文引用)この様に、自然はただ優しいものではないのだ。
 確かに人間の科学の力は素晴らしいものだと思う。ふと周囲を見回しただけでも、そのことは分かるはずだ。しかし、自分たちが育ててきた科学の力を過信して、元からあった自然をないがしろにしてしまうのはあまりに的はずれなことである。今存在する科学も、自然があってこそのものであることを私たちは忘れてはいけない。「上天気の日に、嵐のことなど考えてもみないのは、人間共通の弱点である。」という言葉がある。現在、人間は自然を押さえつけて、支配していると考えているかもしれない。けれども、いつ自然からのしっぺ返しがくるかはわからない。その大きなしっぺ返しがきた時、果たして人間は耐えられるのだろうか?

   講評   sugi

 構成は申し分ないし、字数もかなりがんばったね。
 この長文は、はるるさんの得意な「自然」がテーマで、いろいろ考えさせられる内容だったね。自然に一番近い職業に思える農業も、実は本当の自然とはかけ離れていて、自然を人間の望む形に変えるという仕事だったのだね。方法として挙げてくれた、「自然の大切さを知ること」と「自然の怖さを知ること」。二つとも私たちは知っているつもりで実は知らないのかもしれないね。

 「現代の人類の行動は目にあまるものがある。あたかも自分が地球の支配者の様な態度だ。」というのは、どんなことから感じるのかな? 新聞や本で読んだこと、ニュースで見たことなどの実例を自由に挙げてみると、さらに強い主張ができそうだよ。たとえば、森林を破壊して、多くの生き物を絶滅の危機に追いやっていることなど、具体的に書いてみよう。第三段落は、長文の実例が挙がったね。そのほかにも、はるるさんが自然の脅威を感じた例があれば、挙げておくといいよ。あと一歩で、目標の1200字が達成できそうだね。

★「支配者の様な」「この様に」 → 「支配者のような」「このように」
(ひらがなで)

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)