低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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高校1・2・3年生
立候補に挑戦 プーさん
私は人前に出ることはにがてだ。例えば、みんなのリーダー的存在(学級委員など)は、立候補をやろうと思うけど、なかなか手が上がらない。でも、六年最後の大がかりな『感謝の集い実行委員』があった。さあ。そのことは次の段落で・・・。まぁ、私は人前で目立ちたくないと言うことだ。
さぁ、私の体験をお話しましょう。
「六年生最後の大がかりな仕事」。前の段落でも言っていたように、『感謝の集い実行委員』がある。私はその話を聞いて、絶対にやろうと思った。なぜかというと、六年生最後だし、いい思い出にしようと思ったからです。そして、とうとう実行委員を決める日が来た。ドキドキ、ドキドキ。もう心臓がはれつするようだった。先生が、
「やりたい人は手をあげて下さい。」
と言ったので、何も言わずにスッと手を上げた。そしたら、六人もいた。私はその中でも、一番目立たなかったと思う。なぜかは、一番立候補しないと思われていたからかもしれない。実行委員は、むなしく《ジャンケン》に負けてしまった。私はすぐに、声にださないで、『くやしい━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━』
とさけんだ。むなしい、一分いや一秒だった。というような、体験があった。私の悔しさはみんなに届いたかな?
お母さんに聞いたら、高校の時放送クラブで、毎年行われている『NHK全国放送コンクール』 に参加し、クラブでテーマを決め、一つの短い番組を作り、応募したことがあるらしい。全国から百校近くの応募があり、あきらめかけながらも一次予選をなんとかとっぱ−。大喜びで二次予選。落ちるか、突破するかドキドキドキドキしていたらしい。で、な、なんと〜。二次予選もとっぱ−。してしまった。もう準々決勝は、期待を胸に不安を抱えていた。で、結果はおしくも破れてしまったが、何かの賞をとっていたらしい。すごいね、お母さん。
人間にとってのきん張は、いやなことばかりでなく楽しいけっかもまっている。お母さんみたいなけっかがあれば、私のようなけっかも待っている。だから、人間にとってのきん張はいいものではないのでしょうかと私は思う。
講評 kira
プーさん、こんにちは。風邪は治りましたか。具合が悪くてもじっとたえている強いプーさんなのですね。感心しました。家族に心配かけたくなかったのかな。
さて、作文のほうもいいなあ。抜群の体験談が紹介されています。「感謝の集い」というのは、プーさんがお母さんへのプレゼントを準備している集会のことですね。6年生の、小学校生活のしめくくりにふさわしい、心のこもった集いですね。その、実行委員に立候補したのですね。えらい! その勇気が、いい思い出になるよ。
引っ込み思案で損しているより、ちょっとの勇気を出して、自分の結果を確かめるほうが潔くていいね。プーさんも、立候補したときの緊張感は「いい感じ」だったでしょう? けっしていやな想いではなかったでしょう。
お母さんのクラブ活動のお話も緊張感と、努力と、成果の思い出ですね。きっと、自分がやる気を出した分だけのいい思い出がごほうびになっているんだと思います。緊張した分だけ、「自分をほめたい」思い出が出来るのですね。
世の中に自分は「あがり症」だと悲しんでいる人はたくさんいると思うんです。でも、そんな人にこそ、ちょっとの勇気を出して自分の目標に挑戦してもらいたいね。
プーさんは、そのことに気づいているやさしい女の子です。
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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