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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   緊張だって必要さ!   海亀航

 「やべ〜!緊張するー!」
 僕は今年の一月八日に受験をした。受験校は山梨学院大学附属中学校だ。受験した理由は中学、高校の六年間落ち着いて勉強に取り組め、家から近いからだ。なぜこんなにすんなり理由を言えるのかというと、それは受験の内容に面接があったからだ。面接では、中学校の先生と一対一で自分のプロフィールを話したり、去年の新聞記事について答えたりする。試験当日、僕はとても緊張していた。朝起きてから試験会場に行くまでの車の中で僕は、セリフの練習や問題の解き方を必死に思い出していた。筆記の方は、今まで勉強してきたので自信があり緊張が少しほぐれたが、面接の方は全然勉強してないし、最近のニュースは特に何にも知らなかったので心臓がそのことを思うたびにどきどきした。筆記試験の時には、周りに知っている友達がいたので始まる前に話などをして楽しく過ごしていたが、やはり本番になるとみんなが静かになり、まるでみんな何か珍しいものを見ているような雰囲気だった。試験の内容はどうってことなかったが、緊張して問題に集中しすぎて名前を書くのを忘れてしまいそうだった。筆記がおわって、昼食がすむと面接が始まった。僕は番号が79番だったので僕の番になるまで時間があった。その時間僕は、たまたま近くにいた友達とゲームや漫画などの楽しい話をして過ごした。はじめは楽しくて今自分がどこにいるのか忘れてしまいそうだった。しかし、自分の番が近づくにつれて自分が受験しにきていることを思い出し、また胸の鼓動が激しくなりだした。一緒にしゃべっていた友達も緊張してきたらしく無言になった。よく周りをみてみると僕の友達の何人かはもういなくなっている。なんとなくみんなのことが心配になった。でも今は自分のことの方が大切だと思い直して面接会場にむかった。筆記試験会場から出ようとするとまだ残っている友達の一人が手を振った。僕はそれをみて少し落ち着いた。面接の部屋に入ると先生がやわらかいしゃべり方で、僕はこわい先生じゃなくてよかったとほっとした。でも、安心できたのはつかの間、すぐに質問が飛んできた。最初質問された時、何を言おうかとまどったけれど、考えてもいない言葉が次々と口からでてきて自分でもびっくりした。後で母になんでこんなことができたのか意見を聞くと、緊張して集中力があがったのではないかと言われた。実は緊張することにも得なことがあるんだなと確信した。
 僕は、緊張して成功したこともあるが失敗もしたこともある。それは学校での総合の時間のことで、その時は環境のことを勉強していた。僕のテーマは「絶滅動物の危機」というテーマだった。もうこの勉強もだいぶ調べてきて終わりに近くなった頃、先生からまとめる本や紙芝居や劇などを作って発表しなさいという宿題が出た。僕は紙芝居で発表することにした。なぜなら僕に一番あってると思ったからだ。結果は予想通り上々の出来だった。発表の方は、最後まで緊張したけどかなりうまく進んだ。しかし、練習の時緊張のせいか最後のページを逆に重ねてしまったらしく、紙芝居の文字が逆になってしまっていた。そして僕はみんなに笑われてしまうことになった。
 人間にとって緊張するということは、損する面もあるが得する面もあると僕は思う。なぜなら緊張することで疲れたり、言いたいことがうまく言えないことがあるけれども、緊張することには集中できるという面もあるからだ。僕は「やべ〜!緊張するー!」(書き出しの結び)という言葉で緊張感を自覚し、集中することができたから志望校に入れたと思っている。これからも緊張というものを上手に使って、自分の力を思う存分発揮していきたい。

   講評   ima

「やべ〜!緊張するー!」 書き出しと結びに、楽しい言葉を選びました。<☆キーワード>を意識して前回とはまた違った書き出しの結びになりました。「筆記のほうは、今まで勉強してきたので自信があり緊張が少しほぐれた」とありますね。これは一般的なことで、自信があるときは、実力通りの結果が得られることが多く、自信の無いときは、あれこれ考えてしまい、集中できず、失敗してしまうことが多いそうです。今までの努力が身を結んで合格できてよかったですね。面接というのは、知らない人に自分をわかってもらうのですから、むずかしいし、緊張しますね。しかしこの緊張が集中力をつけるという良い面を取り上げ、結びにしたのはいいまとめですね。字数がとても多くなりましたね。書きやすかったですか。この調子で増やして言ってください。
合格おめでとう。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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