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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   価値観   A.L

 文化もパーソナリティも、多くの場合少しずつ変化し、そしてときには大きく急速に変化しうるものである。私たちの支配者は、かつてのように、名前をもちはっきり目に見える権力者として君臨しているのではなく、社会的な交換価値という千変万化する記号のかたちをとって私たちひとりひとりを支配するようになっている。私たちは、無意識のうちにできるだけ文化という「人の手」の加わらない自然の中に逃れ、文化のコードによるすさまじい搾取からすこしでも身をまもろうとすることになるのかも知れない。
 自分の価値観に生きることは大切だ。例えば孔子。孔子は魯の生まれであった。孔子は、周や衛などの諸国を回り数々のことを学び、50歳ころに魯で司空を経て大司寇という高官になった。やがて孔子は、斉の非礼を責め斉に攻め取られた地を取り返したりして、活躍した。しかし、魯の君やその側近のものが政治をあまりしなくなったので、魯を去った。その後も、また弟子たちとともに諸国を放浪するが、当時は戦乱の時代であったため、平和主義者である孔子をだれも用いようとしなかった。やがて、孔子は魯の歴史を書いた「春秋」や「論語」を書くが、二人の最愛の弟子の死によって落ち込み病死してしまう。孔子の思想というのは当時は高く評価されなかったが、漢の武帝の時になると高く評価されるようになり広く知られるようになった。これは、孔子が自分の価値観を曲げず信念を貫いたからだろう。
 しかし、周囲の価値観に合わせることも大切である。中国の戦国時代に蘇秦という人がいた。蘇秦は、秦に仕えようと思い秦を訪れた。しかし、当時秦は弁舌の士によりさんざんなめにあっていたので追い返されてしまった。その頃は、秦が一番勢力が強かったため、蘇秦は燕、趙、韓、魏、楚、斉の6国を合従(連合)させ秦に対抗させようと思った。また、趙、韓、魏、楚は秦から侵略されていて斉、燕はそれに対し危機感があったため、各国には秦に土地を献上し同盟を結ぶか、他国と同盟を結んで秦に対抗するか、という二つの意見があった。そこへ、蘇秦が6国で合従し秦に対抗するという話を持ち込んできた。合従は成立し、一時的に秦の侵略はなくなったが、秦の外交戦略により合従は解消されてしまう。
 自分の価値観も周囲の価値観もどちらも大切である。しかし、一番大事なのは未来に結びつく価値観を持つことである。

   講評   kira


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