国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   に   塩崎友葵

ヨーロッパにおけるリンゴの
 外国を旅すると一目瞭然ですが、今日、日本のリンゴほど見栄えのするリンゴは世界のどこにもありません。また、そうした外観への極度のこだわりは、リンゴだけではなく、日本の果樹生産の一般的風潮にすらなっています。料理は目でも食べることが身についている日本人にとって、より美しい果物を食べたいというのは国民性といえるかもしれません。ただ、本末転倒なのは、しばしば味よりも「見てくれ」の方が、「高品質化」の上位に座っていることです。リンゴの栽培のキメ細やかな技術は、リンゴをおいしくするためでなく、ひたすら美しく色づかせる目的で開発されてきました。この奇妙な日本人の美意識には、いささかの軌道修正の必要があることです。(要約)
 母の友達で農薬を使わずに、野菜を栽培している人がいる。その人に、きゅうりをもらったことがある。そのきゅうりは、まるで『8』の字のように(たとえ)、曲がっていたので、私はつい、
「すっごい形っ!!」
と、とても驚いてしまった。なぜなら、スーパーでは、まっすぐなきゅうりしか見かけないからだ。すると、
「これが自然のきゅうりやねんで。」
と教えてくれた。(前の話・聞いた話)そのきゅうりは、とても甘く、生でもおいしく食べることができた。
その時まで、きゅうりという物はまっすぐな物なのである、と思っていた。まさか、スーパーで置いている、野菜売り場のきれいな野菜が『不自然』な物とは、考えてもみなかった。
でも、もし、野菜売り場にきれいなきゅうりと、グネグネに曲がったきゅうりがあったら、私ならきれいな方のきゅうりを、買ってしまうだろう。
このように、『外見がいいから中身もいい』と、感じてしまう人は多いだろう。それは、野菜に限らず、人間でも例えることができるであろう。(一般化の主題)

   講評   yuri

◆友葵ちゃん、こんにちは。『ソフィーの世界』、続けて読んでいるんだね。あの長文の場面は出てきた? 他にもおもしろい話があるかな?

今回の感想文も課題●事項をきっちり入れて、うまくまとめられましたよ。(カッコ書き)も忘れずにできたのでよかった! (前の話・聞いた話)は、どちらかを書いていればいいからね。この場合はお母さんの友人に教わったので、(聞いた話)にしておくといいよ。もちろん(前の話)でもあるわけだから、どちらでもいいんだけど・・・。

きゅうりの例の「まっすぐな方が『不自然』」というのは、小さな”発見”だよね。先生は大学時代に弓道をしていたんだけど、弓を引くときに自分で”自然”と感じるように引くと、実は体がゆがんでしまっていて、周りから見てまっすぐ美しく引こうとすると、自分ではとても”不自然”な動きをしているように感じました。友葵ちゃんの作文を読んで、そんなことを思いだしたよ。

まとめの『外見がいいから中身もいい』という文は、「人間」というキーワードを使って分かりやすくまとめられた。もう一歩、がんばって人間にあてはまるそういう例も書くともっとよくなるね。 

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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