国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   小さいいちご   海亀航

 欧米のリンゴは大衆の中で育ち、生食用、加工用、料理用と多彩な用途に分かれ、小玉でも外見が悪くても、味がよければ良しとするポリシーで今日に至っている。それに対し、日本の場合は、病気見舞いの贅沢品として出発し、生食用1本でひたすら外見重視の「高級化」の道を歩いてきた。しかし、外見へだけのこだわりはリンゴだけのことではない。料理を目で食べることが身についている日本人にとって、美しいものを食べたいというのは国民性といえるかも知れない。(要約)
 僕は、この前文房具屋へ行った。なぜなら、シャーペンの芯と消しゴムがほしかったからだ。その日は雨が降っていたのでかさをさして買い物にいった。文房具屋に入ると、店員がお客のかさをビニールにいれていた。近くにかさ立てがあるのに。またぬれるのだから、べつにきれいにかさを整えてビニールに入れなくてもいいじゃないかと僕は思った。僕は、かさたてにかさをたてるとそのままお店の中へ入っていった。店で目当ての商品を見つけると、それをレジの店員にさしだした。するとその店員は、シャーペンの芯も消しゴムももともと袋に入れてあるのにわざわざどっちも1つずつ紙の袋につつんだ。そして、両方をビニールの袋にいれると僕に持たせてくれた。どうせ人にあげるわけでもないんだからそのままでいいのに…。店から出ようとすると、店に入るときもそうだったのだがかさたてには僕のかさしか入っていなかった。商品のときもかさのときも、やっぱり日本人は外見にこだわっているのかなと思った。しかし、それとは反対に僕も外見にこだわったこともある。
 それは去年、祖父の家にいった時のことだ。祖父の家には大きくも小さくもない庭がある。祖父はその庭で花やミニトマトやきゅうり、なすなどを育てていて、その時はいちごを育てていた。祖父の家に夕食を食べにいった時、祖父が育てていたいちごの実をデザートに食べさせてくれた。僕は、夕食になる前から祖父が食べさせてくれると言っていたので楽しみにしていたのだ。しかし僕の前に置かれた赤い実を見て、期待はみごとに裏切られた。祖父の庭は畑ではなく普通の庭なので、いちごの実は形のくずれたビー玉みたいな大きさしかなかった。でもせっかく祖父が食べさせてくれるのだから悪いと思い、もし1つ食べてまずかったらことわろうと心の中で決めた。しかし!そんな必要はなかった。スーパーマーケットで売っているいちごより断然おいしかったからだ。小さなビー玉の中にいちごの香りと甘さがぎゅっと凝縮されたような、なんともいえない本物のいちごを感じた。
 人間にとって、ものの外見だけにこだわるということは、ほどほどにしなければいけないことだと思う。なぜなら商品を買ったときの紙包みは、もらうときや買うときにはいいけれど、開ける時に面倒くさかったり、中身を見たときに外見とつりあわずにがっかりしてしまうことがあるからだ。その反対に、外見で判断するとせっかく中身がいいものでも悪く感じてしまうこともある。これから僕は、外見だけでなく中身も大事にしていきたいし、外見で判断するのをやめたいと思う。

   講評   ima

文房具屋さんの包装は、まさに過剰包装のいい例ですね。シャーペンの芯も消しゴムも、どっちも1つずつ紙の袋につつんだ。というのは、やりすぎですね。かさのビニールもそうですね。それらは、すべてゴミになって、燃やされるのですから、地球温暖化を促進しているようなものですね。
イチゴの話は本文の似た例として、なるほどと思ういい例がみつかりましたね。おじいさまのイチゴをとても食べてみたくなりました。スーパーのイチゴと比べたところも、想像しやすくよくおいしさが伝わってきました。
第四段落のまとめもよくできていました。以前に書いてくれた、初めて塾に入った時の隣の子とのエピソードとも類似するところがありますね。中身が大切という結論になりますね。


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