創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   ヨーロッパにおけるリンゴの(感想)   うきも

 ヨーロッパにおけるリンゴの栽培は『創世記』までさかのぼり、四千年を超える歴史をもっています。なえ木を導入して明治から始まった日本のそれは、ようやく百年を超えたばかりです。こうした歴史の違いは、東西のリンゴのありように大きな差をもたらした。欧米のリンゴは大衆の中で育ち、生食用、加工用、料理用と多彩な用途に分かれ、小玉でも外観が悪くても、味がよければよしとするポリシーで今日に至っています。外国を旅すると一目瞭然ですが、今日、日本のリンゴほど見栄えのするリンゴは世界のどこにもありません。また、そうした外観への極度のこだわりは、リンゴだけではなく、日本の果樹生産の一般的風潮にすらなっています。ただ、本末転倒なのは、しばしば味よりも「見てくれ」の方が、「高品質化」の上位に座っていることです。この奇妙な日本人の美意識には、いささかの軌道修正の必要があることです。(要約)
 私は日本人が外見をすごく気にする民族だと思う。でも、私もときどき外見にこだわることがある。それは買い物をするときである。服や家電製品、身のまわり品などを買うときは外見を見て買うことがたまにある。そして、あとで中身について後悔をしてしまうことがある。なぜ、外見で決めてしまうかというと、それはどれを見ても中身が同じ見えてしまうからである。私はこれら買い物をするときには外見だけでは決めないで、中身にも注意してみたいと思う。(似た話1)
 つぎは日本の歌手について感じたことがある。それは、最近の歌手の歌がへたでつまらないことだ。母に聞いたところ、昔の歌手は感動ができるような歌を歌ったらしい。しかし。今の歌手は歌がへたで、ルックスばかりが優れている。このようなところは最近の日本人の世界についても共通するところがあると思う。私はそれについても奇妙な日本人の美意識だと思う。そして、そのようなところは早く軌道修正が必要だ。私は以前のような歌謡界になることを期待している。(似た話2)
 日本人の美意識には奇妙なかたよりがある。日本人は、なんでも外見だけで判断するところがある。私はこの考え方について軌道修正をしたほうが良いと思う。一方が優れていても、もう一方が劣るようでは良いことではないと思う。ことわざで、「過ぎたるはなお及ばざるがごとし」ということばもある。外見だけがよくても中身が劣れば良いとはいえない。だから、両方のつりあいがとれている状態が理想だ。人間にとって、外見が良いことが望ましいが、中身も良いことが望ましい。私たち日本人は奇妙な美意識について軌道修正をする必要があると思う。(まとめ)

   講評   muri

感想文の構成には大分慣れたようですね。「要約、似た話1、似た話2、一般化」という流れはとても良くできています。特に最後の一般化の主題で「名言の引用」ができたのはとても良いです。
電話では「『似た話』が長く書けない」と言っていましたね。やはり、今回も着眼点はとてもよいのですが、具体性にやや欠けるため、短くなってしまったのだと思います。たとえば、「外見だけで買って、中身が伴わず後悔してしまった商品」については、どんな商品のどんな外見にひかれて、実際にはどういうふうに失望したのかがあるといいですね。(例「先日デジカメを薄型のスタイリッシュな形にひかれて購入したけれど、ズーム機能が全然物足りなくてがっかりしてしまった。」)
同様に最近の歌手も具体名を挙げないと(スマップとか、モーニング娘とか?)説得力が弱くなります。
似た話を書くときには一般論で終らないように注意することが必要です

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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