低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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草の差別 ミュウ
「緑を見ると、目が良くなる」ということを聞いたことがある。それは、「緑が目にとってはいい」ということと同じことである。しかし、愛校作業では、緑の雑草をなぜ抜くのだろう。他にも、家で草むしりをしたり、学校での掃除でも草むしりをする。学校の愛校作業では、先生が、
「なるべくたくさんの雑草をとるようにがんばりましょう。」
などとよく言うが、雑草も「緑」である。今、環境問題で話題になっている、「緑を大切に」ということを、守らなくていいのだろうか。なぜ、このように、緑を大切にしたり、しなかったりと生活していくのだろう。
もちろん雑草は、放っておくとたくさん生えていってしまい、生活しにくくなってしまうということは、理由の一つだと思う。しかし、雑草も植物なのだから、「緑を大切」にしていかなければならないと思う。他にも私が思うには、多分、呼び方によるちがいだと思う。「雑草」と聞くと、ほとんどの人は「そこらへんに生えている草」と思い浮かべるだろう。しかし、「緑」と聞くと、きっと「大きな木」や「ふつうの木」を思い浮かべると思う。雑草と同じような物を思い浮かべる人は、きっと、いないにちがいない。このちがいだと私は思うのだ。つまり、同じ種類のようなのに、別なものと考えてしまう「草の差別」みたいなものだろう。
人間にとって、草や緑とは、ついつい差別意識を持ってしまうものである。人間にも差別をしてはいけないが、草にも差別意識をもってはいけないと思う。「雑草」の「雑」の字は、汚らしい感じがする。だから、「雑」の字を別の文字にすれば、差別も薄れていくと思う。例えば、「緑」にして「緑草(りょくそう)」とか(笑)。
講評 nara
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
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