低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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スリル すみすみ
「パラ・・・・・・・パラ・・・・」
私が緊張するときは、少々皆さんとは違うと思うのだが、本を読むときなのである。特にホラー物で、読んでいるときに大きな音などしようものなら声も上げられないほど動転してしまうのだ。実は、小さい頃から怖い話しやお化け屋敷などは大の苦手なのだが、やはり人間本来の好奇心というか、そういうところを刺激されて、ついつい読んでしまうのだ。そしてそのあと、暗いところに一人で行くにも後込みするほどになって、死ぬほど後悔するくせに懲りずにまたホラー物の本を買ってくる。客観的に見れば、我ながら馬鹿だなあとは思うのだが、その小気味よい緊張感がやめられないのも、また事実なのだった・・・。
さて、そんな私が今読んでいるのは、恩田陸さんの「6番目の小夜子」という小説である。これから読む人もいるかもしれないから中身の説明はしないが、私の第一印象は、とにかく「怖い」だ。なんというか、ものすごく現実味があるのだ。(これは、あくまでも半分くらいまでしか読んでいない私の現時点までの感想なのだが)本当にこんな学校があるかもしれないと、本気で思ってしまったほどに。本の裏表紙に、「・・・やがては失われる青春の輝きを美しい水晶に封じ込め、漆黒の恐怖で包み込んだ、伝説のデビュー作。」とあったが、「漆黒の恐怖」とはまさにその通りだ。そんなに怖いはずなのに(あるいはだからこそ)、先を読まずにはいられない、ある意味の緊張感が詰まっている。私は、怖い物が「苦手」といいつつも、こんな緊張感が実は大好きなのかもしれない。
例えば私の友達のAちゃんは、サスペンスやホラー物の小説が大好きで、Aちゃんから聞くところによると
「ファンタジーとかって、スリルがないじゃない?だから、ああゆう類のものはダメ」
なのだそうだ。
私は、ファンタジーもホラーも大好きだが、「緊張感」を味わうのにはホラーを読むのが最適だと思っている。ホラー独特のあの緊張感は、今も未来も人間の好奇心を刺激し続け、人間にとって欠かすことの出来ないものであり続けるだろう。そして、あの
「パラ・・・・・・パラ・・・・・」
というページをめくる音を響かせ続けるのだ。
講評 kamo
怖さの描写が細かくなり、表現に厚みが出たね。「小夜子」の説明も、よりわかりやすくなった。今回も完成度の高い清書になったね。
さて、3.1週は、テストの週です。
課題にそった題材をよく準備して、キーワードが入るかたちで考えておいてね。
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