国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   話し合い   には

 イスラエルを旅していたとき「ここでは全員一致の裁決は採用しないんですよ」と聞かされた。ユダヤ教の習慣だ、というような話だったが本当だろうか。根拠は、もう一つ、はっきりとしないけれど、事実ならば、なかなか興味深い。この世にある、すべての困難な決断は、五十五対四十五と、四十五対五十五との間にある、と私は考えている。百対ゼロはおろか、七十対三十くらいの状況だって、判断は明々白々、悩むほどのことではない。五十五から四十五に至る僅少の差異を……わずかな迷いをどう考えるか、この世の悩みは、そこにある。こんなふうに考えてみると、全員一致を排除するパラドックスもおおいに意味を持つように思えてならない。
 確かに、多数決で物事を決めることはとても大切だ。(意見)多数決でなければ決まらないことはたくさんある。たとえば、県知事や衆議院議員を決める選挙でそれを話し合いなどで決めていたらたぶん一生決まらないと思う。学校の話し合いでもたとえば遠足で行く場所や遊ぶゲームなどを決めるとき、多数決ならばすぐに決まるので、時間を有効に使うことが出来る。日露戦争の時にも、二つのコースのうちどちらのコースを攻めるかということを決めるのに、多数決を行ったためすぐに決めることが出来た。ところが農民が日本海に船を見つけたためその多数決の結果を見る必要はなくなった。(笑)
 しかし、意見をみんなで出し合って物事を決めることも大切だ。昔話の桃太郎でも、桃太郎とその家来たちが、鬼を倒す方法について話合ったので苦戦しながらも鬼に勝つことが出来たのだと思う。国会などでも、何も意見を聞かなかったらあのような国会議事堂という場所に議員が集まる必要がなくなってしまう。それに意見を聞かなければ、自分の意見の良いところや悪いところが分からなくなってしまうので、後でがっかりしてしまうことがある。
 多数決で物事を決めるのも、意見をみんなで出し合って物事を決めるのもどちらも大切だ。しかし一番大切なことは、「議会に期待しない国民は、議会を非難する資格を持たない。」という名言があるように、一人一人が話し合いに参加して自分の意見を持つことだ。

   講評   nara

 短い時間で仕上げたわりにはよくまとめたね。
 やや説明不足のところもあるけれど、総合化の主題はお見事。
 よくがんばりました。
                         

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