国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   狂気とは   いらの

狂気というものは決して悪いものではないと本文に書いてあった。辞書で「狂気」という言葉を調べてみると「気が狂うこと」という意味で載っていた。「狂気」という言葉自体がそういう意味でも「狂気」という言葉は悪い意味でしか使わないわけでもないと僕は思う。なぜなら、狂気があることによって、いい結果がでてくるかもしれないからだ。
 例えばアインシュタインやエジソンなどは、子供のころに「あの人、気が狂っているんじゃないの?」というようなことを沢山したこともあって大きくなってから大成功している。まさに大器晩成だ。他の理由として、この前、古いスポーツ雑誌を読んでいたら、「伊原監督は狂っているか?」という質問がQ&Aコーナーにあった。質問の内容は去年の日本シリーズで西武の攻撃の時に満塁になり、巨人のピッチャーが二塁に牽制し、セカンドの仁志が牽制球を落としたすきをみてサードランナーをホームに走らせた(データ)。もしそこでサードランナーがセーフだったら「狂気」が「日本一」という目標に役立ったことになる(結果はアウト)。しかし、この伊原監督の「狂気」によって成功した作戦も(伊原監督の)コーチ時代にあった。昔の巨人—西武の日本シリーズの西武の攻撃のときにある選手が打った単打制のあたりがあったときに、外野から中継までの返球が少しゆるかったのを見て、ファーストにいたランナーをホームへ突っ込ましたようだ。これも普通の人が見たら「あの人狂ってるよ」っていいそうな作戦だったが、結果的にはセーフだったらしい。このように、「狂気」があると失敗することもあるが成功することもあるというのが分かる。
 第二の理由として気が狂うことによってやる気もあがり、努力するようになるからです。例えば、テストの3週間前からはどうしても中止できない用事があるため、テスト前の勉強はほとんどできないのに、今度のテストでどうしてもいい点数がとりたい(体験)と思ったとする。そのためには、用事が終わったあと、つまり、夜遅くからでもいいから毎日勉強しようとする(例えば12時からとか)。周りの人からは「あの人、頭が狂ったように勉強しているよ」って思われるかもしれない。でも、結果としては目標を達成できるかもしれない。そうすれば、「狂気」があったため目標が達成されたともいえる。テストが終わってから体調を崩したりするかもしれないけど、とにかく目標である「テストでいい点をとる」は「狂気」によって達成されたわけだ。
 国語辞典で言葉を調べただけとか、漢字を見ただけでは「狂気」という言葉はあまりよくない言葉に聞こえるかもしれない。確かに第一の例を見ても分かるように「狂気」があるから失敗することもある。他にも、第二の理由を見て分かるように「狂気」によって目標は達成できてもその後に大変なことが起こるかもしれない。だから、一番いい結果としては一番成功する確率が高いやりかたが一番安全でしかも損しないやり方だと思う。

   講評   kira

 英明くん、こんにちは。3月1週の「進級テスト」の作品ですね。すばらしいなあ! 文句なしの満点合格です。今回も、豊富な読書・情報量を使って具体例が詳細に挙げられました。ここが英明くんの持ち味ですね。偉人たちの例、野球の例(野球ファンなのね)、自分の体験談、出し方がうまい。「狂気」というふうにキーワードに「 」をつけて意味を大切にしているところもいいね。
 いいところばかりなので、注文も少し。
(1)冒頭「狂気というものは決して悪いものではないと本文に書いてあった。」とあります。言葉の森の書き方では第一段落は「長文」を要約して自身の文章として取り込むことになっているので、要約の練習もかねて、そういった形にしましょう。要約文をつくってそのあとに自分の意見をくっつけます。
(2)3行目「「狂気」という言葉は悪い意味でしか使わないわけでもないと僕は思う。」ここは英明くんの意見となる重要なところなので(四段落で再度主張はしますが・・)文の意味をストレートに書いたほうがいいなあ。「「狂気」というものがよい意味で必要な場合もある。」のようにね。そして、その理由は、第二・第三段落にお任せするのです。
(3)「狂気」の反対は「冷静な判断」かなあ。最終段落で、反対意見に理解を示す部分で、この反対の言葉を出していくとより論理的になるね。
 文字数も伸びて、いい作品です。具体的な展開が上手いというのは、かなりの強みです。これからもがんばろうね。
  

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