創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   食事   あとえ

 「合理的には説明のつかない人間の心」それは、普段の食事の中で芽生える感情だと私は思う。家族で外食に行ったり、宿泊訓練や修学旅行に行ってみんなで食べる食事や、同じ地域の人との交流会での食事などの中で、確実に芽生えていると思う。私も、他校生との交流会で、はじめは人見知りして、全然話をしなかったのに昼食のお弁当を食べていて「おいしいね」と初めて会話をし、それからは、会話も弾み、今ではとても仲良しになったという経験がある。しかし、これは良い例であって、今の世の中では、家族団らんをしようにも、両親が共働きで団らんなんかできない家庭が増え、また、塾や部活動などにおわれ、友達と遊ぶ時間や、交流会などに行っている時間が全くないという子供が増えてきている。私は、こんな世の中になり「合理的には説明のつかない人間の心」を大切にするのは困難だなぁと思った。
 確かに、「合理的には説明のつかない人間の心」を大切にするのは難しい。しかし私は「一見合理的には説明のつかない人間の心」を大切にするような生き方をしたい。
 その方法として第一に、時間をさいてでも、団らんの時間を持とうと努力することである。団らんとは、机を囲んで食事をしたり、楽しい会話をすることだ。そして、それは「合理的には説明のつかない人間の心」である。私は、週に三回塾に行っているのだが、塾のある日はどうしても団らんができなくて、一人で食事をするはめになってしまう。私は、数回団らんが出来ないだけで、寂しくて、なんだか心の中にぽっかり穴があいてしまったようになってしまう。私は、団らんというものは、私の生活の中になくてはならないものなので、できるだけ団らんが出来るように努力している。「良い友人得たければ、まず自分が良い友人でなければならない。」という名言のように、団らんの時間を持ちたければ自分が団らんの時間を持つために何か努力をするべきだと思う。私は今までの体験や、この名言のように、これからは団らんが出来るように自分で努力しようと思う。
 第二には、「食事をすること」を軽く考えないということである。なぜならば「食事をすること」には三.二週の長文が言っているように「不思議な力」があるからだ。三.二週の長文には、「ひとつの火を通じて心がかよいあう。そう言う不思議な力を火は持っていた。」とある。私は、このことは「食事をすること」にも共通すると思う。なぜなら、私は、食事を通じて仲良くなった経験が何度かあるからだ。例えば、中学一年生の時に行った集団宿泊訓練の時のことだ。宿泊訓練は、友達の絆を深めるために、行われる行事なのだが、入学したばかりの時期に行われるので、みんななんだかよそよそしくて、楽しいけど遠慮深い雰囲気だった。しかし、夕食を共にし楽しく会話したおかげで、打ち解けあうことができた。私は、三.二週の長文やこの体験を通して、「食事をすることを」軽く見るのはいけないと思った。
 私は、今まで受験生だったので、友達と遊ぶこともなく、電話をすることもできず、つきあいが疎遠になっていた。しかし、学校の給食を一緒にし、楽しい会話が出来たおかげで、友達とはずっと仲良くすることができた。おいしいものをみんなと一緒に共感できること、それは素晴らしいことで、私たちが生きていくなかで最も重要なことだと思う。私は、これからも食事という「合理的には説明のつかない人間の心」を大切にして生きていきたいと思う。

   講評   koni



合理的には説明のつかない人間の心をテーマに意見文を書くことができましたね。昔から「同じ釜の飯を食べた仲間だから」というようなことをいいますが、同じ物をいっしょに食べることにより生まれる感情は知らず知らずのうちに芽生えているのですね。スポーツの世界でも合宿をよくしますが、技を極めることだけでなく、チームワークを作るねらいもきっとあるんですね。

 書き出しの意見と複数の方法はとてもよくできていますよ。第一の方法の体験実例はとてもよく書けていますね。家族が同じ食卓を囲んで和やかに食事を楽しむことは今の忙しい世の中には難しいことですが、そのこと自体が大切だという意識を持つことが必要でしょうね。

 第二の方法では長文実例を挙げることができました。体験実例も書いてくれましたね。

四段落構成でまとまるのある意見文を書くことができました。

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