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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   文化の相互理解   こめ

 ところが、アメリカ人の場合はどうかと言うと、アメリカ人は、日本人はみんなアメリカのことを知っているはずだというふうに思っている。英語をゆっくりしゃべったらどんな日本人でも分かるはず、分からないようならばそれは分からないふりをしてるからだ、みんな分かってるはずだと思うのです。そして、アメリカの食べ物なら日本人は食べているに違いないと思っているのです。
 僕は、この部分を読んで、アメリカに行ったことのない日本人はアメリカのことをあまり知らないのに、アメリカ人は、日本人はアメリカのことを知っていると確信しているのはなぜだろうと思った。また、日本とアメリカはどうして外国人に対する迷信が全く逆のことになっているのだろうと思った。
 日本人は、一般的にアメリカ人は刺身を食べることはなく、生ものをアメリカ人系の人には出すのは控えた方がいいと思われている。しかし、長文の筆者のように、刺身が大好きなアメリカ人もかなりいるし、最近は健康にいい料理として注目されているらしい。また、長文に書いてあるように、外国人は日本語を話せないという迷信がある。確かに、片言の日本語をしゃべる外国人は、「〜は」の「は(ワと発音)」を「は(ハ)」と発音してしまうことがあるらしい。それに、日本語をマスターしているアメリカ人でも、日本人は英語で話しかけたりすることが多いらしい。
 アメリカ人も、長文に書いてあるように日本人に迷信を持っているらしい。実際によくあることだかはわからないが、英語の教科書やテレビ放送などを見たりすると、アメリカ人は日本人であろうと英語で道を尋ねたりする。日本人は一応英語を勉強しているが、いきなり外国人に話しかけると、英語がうまく出てこない場合がある。また、食べ物に関しても、長文にあるようにアメリカ人のよく食べるものは、日本人もよく食べるという迷信があるらしい。
 日本とアメリカは、衣食住の習慣の大部分が全く違う。どうやら、そのために前に書いたように外国人に対する迷信の違いが起こるようだ。外国の文化も自分の国の文化も大切なものであるが、外国の文化と自分の国の文化は相互理解すべきか。
 確かに、相互理解すべきだという意見がある。自分の国の文化だけを尊重すると、かえって外国のことがわからずに、外国人と交流した時に自分の国の人と同じような振る舞い方をしてしまう。それがかえって外国人の怒りを買う結果となってしまう場合もあるし、国を馬鹿にされることもないとはいえない。
 しかし、相互理解すべきでないという意見もある。相互理解すると、他の国の文化が入り込み、独自の文化が薄れてきてしまう。最悪の場合は文化の全てが他の国のものになってしまい、習慣などが本来の自分の国とは全く違うものとなってしまうことがある。
 確かに、国の文化を守ることは大事であるが、外国の文化にも慣れないと、外国に訪ねたときにその国での礼儀作法が全くわからずに過ごしてしまう。また、外国人に対する迷信は、まだまだある。この迷信をなくすためにも、外国の文化を受け入れることは、必要なことなのである。僕は、外国に行ったことはないが、将来外国に行ったときは、その国での習慣を守りたいと思う(うまくいかないと思うが…)。

   講評   yuu

                          

 国の文化・伝統を守り、継承していくことは未来へつながる大事なメッセージになりますね。これは本文の主題でもあります。結論部でしっかりこの点に触れてくれているところが立派ですね。
 
 複数の意見を論じる方法ですが、「意見A」と「意見B」で論じることが今までにも度々ありましたが、今回のような意見の明確な感想文の場合(「相互理解の妨げになる迷信は取り払わなければならない」)そのための「方法」という書き方をすると良いでしょう。
 知識や情報の有無だけが問題ではなく、他国の人・文化と接したときの歩み寄りの姿勢が何より大事ですね。欧米人が生物(なまもの)を好むわけがない、と決めてしまう観念。日本人は几帳面で働き者であるという観念。これらを固定観念と呼びます。私たちの国際化の場面でこれらの固定観念が邪魔をすることのないよう、迷信に惑わされることのない(笑)海外旅行がしたいものですね♪   
                     

▲直してみましょう
(4段落)「実際によくあることだかはわからないが、」→「実際によくあることかはわからないが、」
(8段落)「外国に訪ねたときに」→「外国を訪ねたときに」

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