創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   「たしかブレーズ・パスカル」   ITI

「たしかブレーズ・パスカル」
 おそらく「狂気」とは、自覚を持たない人間、あるいはこの自覚を忘れた人間の精神状態のことかもしれません。しかし、人間というものは、「狂気」なしには居られぬものであるらしいのです。我々が正気だとうぬぼれている生活でも、よく考えて見れば、大小の「狂気」の起伏の連続であり、「狂気」なくしては、生活は展開しないこともあるということは、奇妙なことです。要は、我々は「天使になろうとして豚になりかねない」存在である事を悟り、「狂気」なくしては生活できぬ存在であることを悟るべきかもしれません。また、真に偉大な事業は、「狂気」に捕られやすい人間であることを人一倍自覚した人間的な人間によって、誠実に執拗に地道にされるものです。僕は、「狂気」も少しぐらいなら人間にとっても大切だと思う。
 第一の理由に、「狂気」になる時は自分の趣味があると思うことである。趣味でもはまっているものでもなんでもいいのだが、その時は、絶対少しぐらいは「狂気」であると思う。それは、趣味には熱中するものだからだ。僕は、今パソコンでネットサーフィンなどをしているが、熱中してしまうと時間を忘れて時々2時間半も一気にしてしまうという体験がある。
 第二の理由に、「狂気」とは、誰でも「狂気」になるということがある。だいたい僕の知っている範囲ではほとんど、というか、全部の人が、何か趣味を持っている。(データ実例)前にも述べたように、僕は、趣味を実行する時が、「狂気」状態であると思っているので、狂気というものは、悪くはないと思う。趣味は人間にとってすごくいいものだし、趣味がなくちゃ、余生が楽しめない。
 確かにずっと冷静で居るのもいいのかもしれないが、少なくとも、人が何かに熱中することはいいことだし、少しぐらい「狂気」になっても悪くはないと僕は思う。そして、「人生に意味はない。あるのは欲望だ。欲望があるから、バラはバラらしく華を咲かせている。」と言う名言があるように、いくらずっと冷静でいるといっても人は誰でも、「欲望」は持っているのだから、いつかは「狂気」になっていると思う。

   講評   yuta

「『狂気』も少しぐらいなら人間にとって大切」という意見。「狂気」を「趣味」に照らし合わせてうまく説明できたね。 趣味に没頭しているとき、たしかに「狂気」と呼べるでしょうね。もどるべき正気の自分がいるからこそ、そのひとときが幸せなのでしょう。
 第一段落〈要約〉:うまいところを抜き書きできたね。 長文が敬体(です・ます体)のときは、常体(である体)に直して書こう。
 第二段落〈体験実例〉:ITIくんの熱中しているネットサーフィン。趣味を持つことの良さを強調して、「狂気も大切」という意見をもう少し後押しできるともっとよかったね。「まるで〜のよう」などでわかりやすく表現しよう。
 第三段落〈データ実例〉:「誰でも『狂気』になる」。なるほど。狂気になることは、ごく自然に人間が求めていることなのかもしれないね。 数字のデータが示せるとよかったね。むずかしかったかな。
 第四段落〈結びの意見〉:いつもながら名言の引用がうまい! 「バラはバラらしく」「私は私らしく」いるために「狂気」も大切ということだね。
     

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