国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   自分と世界   には

 文化もパーソナリティも、多くの場合すこしずつ変化し、そしてときには大きく急速に変化しうるものである。文化のコードは長年の間にひとりひとりの人間の安全と満足をもとめる欲望があつまって、暗黙の合意のうちにつくりあげられてきたと考えられがちである。しかし、次第に社会が強く組織化されるとともに、そこには、社会の強者、すなわち権力者の安全と満足をもとめる欲望が支配的なものとなっていったのは自然のなりゆきであった。たとえば、テューダー朝のイングランド王へンリー八世(在位一五〇九〜四七)は、自らの離婚の合法性をめぐってアングリカン・チャーチ(イギリス国教会)を成立させ、ローマ教会からの分離独立をなしとげてこれを広く認めさせたし、ヒットラーのネクロフィリア(破壊性)はあの悪名高きナチズムにおける大規模な人間破壊行為を当時の社会におしつけたのであった。
 確かに、自分自身の価値観に従って生きることは大切だ。たとえば、僕は昔ゲームボーイのポケモンが流行ったとき、目が悪くなるからそれを買わなかった。今ではたくさんのゲームを持っているけれど・・・(笑)それに、もしもすべての人間が価値観を持っていなかったら大変なことになってしまう。例えば、洋服で一つのものが流行ったらみんなその服しか着なくなってしまい、つまらなくなってしまうし、新しい物が世の中に出てこなくなってしまう。それに、自分が価値観を持つことによって、自分に対して自信を持つことができるようなるので、話し合いなどでも、人それぞれたくさんの意見がでるようになると思う。(意見)
 しかし、その時代の価値観に合わせて、行動することも大切だ。昔話のこぶ坂という話で、もしも今のように、街のなかに、果物のなるような木がなくなっていたら、病人のこぶが取れることはなかったと思う。ほかにも、1887年くらいに、アメリカ人のベルという人が電話を発明したとき、もしも、誰も新しい物に興味がなく、自分の価値観にだけ従って生きている人しかいなかったら、今のように便利な世の中になっていなかったと思う。それに、貿易でも江戸時代後期には俵物などで、たくさんのお金を稼ぐことができたけれど、いま俵物で貿易をしても、米などを貿易している国には、まったく追いつかないと思う。日本がいま先進国であるのは、周りの国々の価値観にあわせて、貿易などをしたからだと思う。
 自分自身の価値観に従って生活するのも、その時代の価値観にあわせて生活するのも、どちらも大切だ。しかし一番大切ことは、「雑草とは、まだ、その美点が発見されていない植物のことである」という名言があるように、今までに見つかっていないような、自分自身にも、その時代の人々にも役立つような新しいことを、発見することである。

   講評   nara

 一つ目の意見の流行の話はいい実例。
 自分で昔話を調べて実例として挙げることもできたね。
 総合化の主題もよく考えた。
 短い時間で集中して仕上げることができました。
                           

 

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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