創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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物について ルフィ
「もののけ」の亜種に「もったい」というのがある。そして、それがつくと我々はその「もの」を無性に捨てたくなる。何かを拾おうというのもこの「もったい」の所為で、それが付いていないと「もったいない」と思うのである。人類は、これまでのものを捨てずに拾うというスタイルから生産量に消費を追いつかせようというのに変えた。そのため、「もったい」は今も会社で育てられつづけ、専門化が操作してばら撒かれているのだ。
やはり、物は大切にするべきであろうという意見が今も一般常識として通用している。僕は学校で選択技術を取っている。そこでは、自分の好きなものを一年近くかけて丁寧に作る。そのとき、毎回先生が言う言葉がある。「もちろん作品も大切にしなくてはならないけど、使う工具も大切にしなさい。そうすれば作品もすてきに仕上がるよ。」そして、実際できた作品は不器用な僕にしては奇跡的なほど(笑)よい出来栄えだったのだ。
しかし、パラドックスとしてものの消費はよいことだとも言える。なぜなら消費することによって生産する必要ができ、経済が発展するからだ。わらしべ長者という話がある。わらをどんどん交換していったおかげで大判小判を手にする・・・といった内容の話だ。このわらを交換したというのはそれを消費したということに等しい。そして、それが新しい生産を生み、結局は幸せに慣れたのではないか。そうすると、消費も悪いものではないだろう。
確かに物を大切にすることにも消費をすることにもよい点はある。しかし、大切なのは大きな物事を遂行することではないのか。分かりにくいと思うので、孔子の名言集(!?) である論語の一節を乗せておく。「小さな利益にとらわれてはいけない。小さな利益に目を奪われては、大きな事業を遂行することができない。(一部要約)」と。ものという小さな利益にとらわれず、先のことを見据えなさいと説いた孔子の論語は、現代社会にも通用する人生の教科書ではないかと思った。
講評 kira
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