国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   私が市場へゆく道は   塩崎友葵

私が市場へゆく道は
私が市場へゆく道は、いかにも事前発生的なほそいやさしい道だ。ところが、その道は最近アスファルトがしかれてしまった。あらたに作った高速道路のようなものならまことにりっぱな舗装があってしかるべきだと思う。しかしほとんど車もとおらない昔ながらの通り路のようなものまで舗装する必要は果たしてあるのだろうか。幅一メートルありやなしやのこんな細道がベタッとくろくアスファルトを塗られているのはいたましくさえある。道が一番道らしいのは、人間のくらしをあたたかにささえ、いろいろなものを発見することのできるふみしめられた道である。このことだけは、わすれてはならないのだ。( 要  約 )
 私の家の前には森がある。その森の中には、『シャックリ川』という川がある。シャックリ川に通じる道が、私の家の前にあるのだ。その道は軽自動車がぎりぎり入ることのできるくらいの、狭い道だ。雑草は生えたい放題に生え、小石はそこらじゅうに転がっている。まるで『となりのトトロ』に出てくるような自然な道だ。( たとえ )『アケビ』や『柿』も育っている。生き物も『ゲンゴロウ』や『やご』など、たくさんいる。ごくたまに『まむし』も這っているが・・・。しかし、私はこの道を歩くのが大好きだ。川のせせらぎが聴こえ、鳥の鳴く音が聴こえ、生き物を見つけ、植物を採り・・・。友達が溺れたり、裸足で川を歩いてザリガニにはさまれたり・・・、思い出がたくさん詰まっている。( 前の 話 )もし、この道に、アスファルトを塗られてしまったら、私はものすごく悲しむだろう。
 私は、便利にするのはとてもいいことだと思う。けれど、もっと『本来の自然』を重視するべきであると思う。( 一般化の主題 )

   講評   yuri

◆友葵ちゃん、こんにちは。今年の春休みは忙しいでしょうね・・・。新しい世界に足を踏み入れるのは、どうしても緊張するけれど、そんな張りつめた気持ちだからこそ見えるものや得るものもあるはず。できるだけ肩の力を抜いて(^0^)!

★今回の感想文は、ちょっと書きながらさみしくなっちゃったかもしれないね(いらんこと言うな!っておこられそう^^;)。前に「里山を歩いていると・・・」だったかな? やっぱり感想文で土の道とアスファルトの道とがでてくる長文で、友葵ちゃんの家の前が森になっているという話を書いたことがあったよね。あのくわしいバージョンのような作文だ。

言葉は歯切れ良く短くまとめてあるけれど、『シャックリ川』の周りで、友葵ちゃんたちがどんなふうに遊んだか、どんなふうに自然とたわむれていたかがくわしく描かれています。「まるで『となりのトトロ』に出てくるような自然な道」というたとえも分かりやすいよ。

”一般化の主題”のまとめは、もう少していねいに書きこめればもっといい。「便利にする」とはどういうことか。人間の暮らしに合わせて、
人間がラクをできるように「便利にする」ということだよね。そして、なぜ『本来の自然』を重視するべきなのか。その辺りが中学へ向けての課題だね!

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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