国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   国際社会   はるる

 アメリカ人は明快な価値観を持ち、一瞬一瞬を選択し、行動に移す。笑うべきだと思うから笑うということだ。たとえ一番気が抜けるはずの家庭でさえ、意志の力で支えていかなければあっという間に瓦解するという厳しい認識が、日常の些細な行為の背後にも痛いほど感じられる。現実は厳しく、それを乗り越えるためには強靭な意志力と行動が必要なのだ。私はこのようなコミュニュケーションをとれるような人間になりたい。
 そのための第一の方法は、はっきりと挨拶をすることだ。挨拶をすることは、人と人がコミュニュケーションをとるための最も基本的な手段である。けれども、案外これがきちんとできていない人がいる。こちらから「おはようございます。」と言っても無表情のままで頭をさげる人や戸惑って挨拶し返さない人が日本には多いのではないだろうか。日本はアメリカと違い、島国で同じような外見と同じような文化をもった民族が生活している。しかしアメリカなんて、肌が黒い人もいれば金髪の人もいるのだ。よく言われる「人種のサラダボウル」である。このようなアメリカの社会では「笑顔」「挨拶」が国民であるためのなくてはならない最低限度のものなのではないだろうか。それに比べて日本はそのような意識が極めて薄いと思う。
 第二の方法は積極的に相手と通じようとする心構えを持つことである。話しかけても下を見てばっかりで「はい。」「別に。」を連発する人はどのようにして相手とコミュニュケーションをとるつもりなのだろうか。それに、やはり無表情で話しかけられるよりも笑顔で話しかけられた方がこちらも安心するし言葉も返しやすい。ここでも「笑顔」は重要なものだと思う。
 日本人が無表情であることを美徳としたのは江戸時代からだそうだ。しかし江戸時代と今は違う。江戸時代とは比べ物にならないほど世界は広がったのだ。これからは積極的に自分をアピールするということが求められる社会になると思う。「何事もしない者だけが失敗もしない。」という言葉がある。もしかすると今の日本では、いつもにこにこ笑って挨拶をし、陽気に話す人をおかしく感じるかもしれない。けれども近い将来、アメリカ的なコミュニュケーションが必要になる時が必ずくる。そのためには恥など気にしていられないのではないか。

   講評   sugi

 二月の課題をまず提出。本当によくがんばるね! これで二月分はすべて完成なので、あとは、三月の二課題を書き上げれば、安心して高校に進級できるね。(笑)
 最初の意見、「このようなコミュニケーションをとれる人間」は、少しあいまいな感じなので、「アメリカ式のはっきりとしたコミュニケーションをとれる人間」と具体的に書いてもよさそうだね。
 コミュニケーションを大切にする方法としての挨拶と明るい表情、これは基本的なことだけれど、できていない人が実に多いね。このような基本的なことを方法に挙げながら、アメリカ人と日本人をきちんと比較して、どこに問題があるのかをはっきりさせたところがいいよ。「なるほど」と思わせる文章が書けました。最後の段落で、江戸時代と比較したところも◎。「外国との比較」「過去との比較」の二つが入ったので、立体的で深みのある意見文になったね。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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