創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   本当の美味しい料理とは   ミュウ

 「早く、それを片づけて!」
「これって、どうやるの?」
「大変なんだから、手早くかき混ぜてよ!」
「次、作っちゃっていい?」
「バターはどこにあるの?」
私達5人の班では、このような様々な言葉が出現してくる。ちなみに、質問しているのは男子である(笑)。今は、「会食会」の食べものを、5人で作っている。「会食会」とは、今までお世話になった先生方と一緒に、自分達が作った料理、つまり、手作りの料理を一緒に食べるのだ。私の班では、「ミルクレープ」というお菓子を作るのだ。そこで只今、様々な言葉が出現しているのだ。
「ちょっと、まだぁ?」
「早く入れろよ。」
「おもしー、これ。」
「もうそろそろ、いいんじゃないの?」
「アチッ!」
いろいろ質問したり、命令したりと、様々な文章が、口から絶え間なく出てくる。特に、大変なところ・難しいところでは、会話文がバシバシとんだ。チョコクリームを作るときは、
「生クリーム、出来上がった?」
「もうちょっと。」
「このチョコレートはどうするんだよ。」
などなど、いろいろとんだ(笑)。クレープの生地を作るときには、
「油はー?」
「できあがった生地、どうするんだよ。」
「早く、チョコクリームかけろよ。」
「この上にのっけるから、ちょっとどいて。」
その他いろいろ、バシバシとんだ(笑)。
 そして、やっと出来上がり! 盛り付けをして、先生(調理員さん2人)を呼びにいった。しかし、先生は来ることができないらしく、班の5人で食べることとなった。
「うわっ、うんめー!」(男子)
「おいしー!」(女子)
「すごいことになってるぞ!」
「うまそー!」
「早く食べたーい!」
最初は、このような会話だったのが、どんどん食べていくうちに、
「なんか、食べたくなくなってきた。」
「気分悪くなってきたし。」
「飽きる味だな。」
「もう食べられない。」
「もういいや。」
という会話になってきてしまった。つい何分か前までは、「おいしー!」などと話していたのに・・・・・・。
 私は、「なんで、こんなことをするのかな」と思っていたが、今回会食会を開いたことによって、「みんなで作る意味」を知ることができた。みんなで作ると、その人たちの気持ちが込められている。どんなに変でも、失敗しても、一生懸命作った、という気持ちが込められている。しかし、買ってきたものを一緒に会食会で食べても、何の気持ちも伝わってこない。なぜなら、スーパーなどで買ってきたものは、失敗しないように生産されているからだ。もし、失敗してしまったらやり直したりしている。しかし、みんなで作ったものは、失敗しても、やり直せない。つまり、会食会では、「一発勝負」で作っているため、「がんばるぞ!」という気持ちで作らなければ、うまくできない。そして、食べる時に、その気持ちが伝わっていくのである。
 節目のときにも、よく、手作りのものを食べるだろう。私の家では、ひな祭りのとき、五目ちらしを食べる。それは、買ってきて食べるのではなく、母が作ってくれた五目ちらしを食べるのだ。私は、母が作ってくれた五目ちらしは、買ってきた五目ちらしよりはとても美味しいと思う。人間にとって、手作りの料理とは、作った人の気持ちがたくさん込められている、美味しい食べ物である。

   講評   nara


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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