創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   一つで多くを吸収する生き方   SH10

 科学文明の発達は、人間の日常から手間をどんどん省く。お店の入口に立てばドアは自動的に開き、階段のそばには必ずエスカレーターがある。ボタンを押せばテレビがつき、クーラーが動きだし、音楽が流れはじめる。電気製品のなかでも、特にAV機器においては、リモコンのないものは商品になりえないような世の中である。生きる喜びとは、感性をとぎすまし、自然の大きさと人間の魅力を日々発見することにあると思う。 そういう生き方をすることが、私のアンビションである。だから私は、少年たちに、「少年よ野心を抱け」と書いたとき、野心に「のごころ」と仮名をつけることにしている。僕は、一つの事でなるべく多くのことを吸収できるような生き方をしたい。
 第一の方法としては手足を使って行動してみることだ。たとえば、外でサッカーや野球やテニスなどをすることによって楽しむことが出来るし、体を鍛えることが出来るし、家でゲームをするのと違って、いつでも出来るものではないので、思い出になりやすい。僕も、ほとんど毎日ゲームをやっているけど、やっているうちに飽きてくるし、なんとなく目が悪くなっていくのが分かるし、最近ではゲームをすることによってゲーム脳という病気のようなものが流行っているらしい。このように、ゲームは欠点ばかりで、利点は楽しめるということしかない。しかし、外で遊ぶのは、怪我をするかもしれないという怖さは、1%くらいあるけれど、それ以外は欠点がなく、それにゲームをやったあとに比べて、なんとなく気持ちが良い。
 第二の方法としては自分の手で勉強などをすることだ。僕も確かに勉強をするのはとても嫌だけれど、次の日の学校の宿題などを完璧にやって行くのはとても気持ちが良い。(体験)逆に、次の日の宿題をやっていかないのは、次の日学校に行くのが怖い。それ以外にも、自分の頭で考えることによって考える力がつくし、自分の頭の中の知識が増える。それに勉強をしたというとなんとなくゲームをしたというのよりも響きが良いかもしれない(笑)
 確かに、たくさん無駄なことをして自分で良い方法を見つけて生きていくことも大切だと思う。しかし「限られた人生の中で大切なことは何をするかではなく、何をしないかである」という名言があるように一つのことで多くのことを吸収できるような生き方が大切だ。

   講評   nara

 第1段落の「科学文明の発達は……と仮名をつけることにしている」までは、長文の要約だね。この書き方だと引用なのか、SH10君の文章なのかがはっきりしない。(私は長文を知っているから、引用だとわかるけれど。)今期の課題には「要約」はないから、「僕は……」からでもいいよ。
 今回の長文では、抜き出してくれた「生きる喜びとは、感性をとぎすまし、自然の大きさと人間の魅力を日々発見することにある」というところがポイントになるね。こことの関連性をもっと表に出してもよかったかな。SH10君の主張である「一つのことから多くのことを吸収する」ということと、「感性をとぎすます」をうまくつなげられないかな。
 たとえば、「感性が鈍っていると、宿題をやっていても、その事実だけしか受け止められない。しかし、感性をとぎすますことで、宿題をやるという行為の中から……などを発見することができる。それが、一つのことで多くのことを吸収するということなのだ。」という感じではどうだろう?
 現代は、さまざまな文明のおかげで、人間が手も足も頭も使わずして、物事が進んでいくという状況が作り上げられているのだね。機械ではなく人間だからこそ持っているものを使うということを、長文の「自然の大きさと人間の魅力」に重ねてみてはどうだろう?
 各段落と長文との絡ませ方をもう一工夫すると、感想文としてのレベルがぐっと上がりそうだね。
 おや、ペンネームが変わったね。今回は類推が難しいペンネームだなぁ。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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