創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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ゆっくりしたい しっぽ
人びとが時間に追われるようになったのは時計が発明されてからといわれる。それまで人びとは太陽や星の運行にともなって時が過ぎゆくことを実感していた。しかし、時は自分の上を流れゆくものであって、時間によって自らの行動を律しようとは思わなかったであろう。 いつでもだれもが時計を所持するようになると、ついつい時計をのぞく機会が増え時間を気にするようになる。「時のたつのも忘れて」ということが、しだいに少なくなるのは何とも寂しいことだ。私は毎日時間に追われているが、時間に縛られず、自由に自分が思ったままに生きていきたいと思う。
その第一の方法として、物事に夢中になるということが挙げられる。あることに集中すると、周りの音が聞こえなくなり、世界に自分一人だけになったような気持ちになる。私は絵を書くことが大好きだ。白い紙に私しか書けないものを徐々に完成させていくがとても嬉しいのだ。楽しくて夢中になっているときに、時は経って欲しくないから、時計は見ない。そのときに、私は人生充実しているなぁ、と思うのだ。消しては書き、消しては書き、と一生懸命になっているうちに、気がつくと後ろに母が立っていて、恥ずかしくて心臓の血が逆流しそうになったことがある(笑)。とにかく、自分が一生懸命になっているときが、最も時間を有効に使っているときだと思う。(体験)
また、二つ目の方法として、ゆとりを持って行動するということがある。このように行動していれば、時間に追われてあたふたすることはない。ということは分かってはいるのだが、どうしてもできないのだ。特に試験前は、三週間前くらいから勉強を始めても、「まだ次の土日があるからゆっくりしよ」とか、「うぅ疲れた。紅茶飲んでテレビ見てから勉強再開」とか、とにかく楽な方へ楽な方へ逃れようとする気持ちがあるのだ。ゆとりを持つには、やはり計画的に、集中して行動をするということが大切だ。
確かに、時間を見ながら糞刻みに行動するということは、無駄がなくていいのかもしれない。けれど、とにかく急いで、必要なことだけをこなしていく、ということは充実しているだろうが、とても悲しい人生だと思う。機械的に全てをさくさくこなすのではなく、たまには自分が好きなことをしたり、落ち着いたりすることも人間にとっては大切なことだと思う。ただし、「多すぎる休息は、少なすぎる休息と同じように疲れさせる」という名言もあるように、やるときはやって、休むときは休むという生活のメリハリをつけることも必要である。
講評 jun
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
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