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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   矛盾は役に立つ   鉄龍

良い物もあれば悪い物もある矛盾という物は、何故か頭から悪いと思っている人がいるが、それは矛盾が不毛と知れたことで論理性へ走っている人が多いからである。隠れた進行のひとつにすらなっている論理は、同一時限での一貫性のある連続であることが前提だが、裏返してみればただの近接距離の数珠つなぎのようなものである。しかし、人々は論理を間が抜けたものと直感で感じてはいるようで、口に出してはいないが、他の形で論理を嫌っていると見なすことができるものがある。(要約)僕は嘘を付くのは良くないことだと思うが、果たして矛盾がすべて嘘のようなものか、と疑問に感じた。確かに世の中には矛盾することでいっぱいだし、それで被害に遭うことも少なくないと思う。でも、やはり悪い物もあればよい物もあるので、矛盾は存在した方がいいと思う。
矛盾が存在した方が良い第一の理由は、それによって助けられる可能性があるからだ。例えば、人の嘘を本当だと信じ切っていると、突然本当のようになって、矛盾が矛盾でなくなることがよくある(いわゆる嘘から出た真)。僕の体験をいうと、受験戦争に入るずっと前のことだが、地元の公立高校に入ればそれで良いと思っていた。しかし、それでは自分の希望に全くそぐわないではないか、明らかに矛盾していると思い、公立高校の受験を考えないことにした。結局、今は某私立高校に通っているが、行きたい高校が希望にそぐわないという矛盾の壁にぶつかったおかげで、全く後悔することなく進路決定することができたと思う。
矛盾があった方がいいと思う第二の理由は、矛盾がないと世の中として成り立たないのではないかと思うからである。僕は、いつも本当のことばかりだけでは何か新鮮味が無く、たまには嘘を付かなきゃいけないと思ったときだっていくらでもある。でも、この文の冒頭に「嘘は行けないこと」と書いたが、もちろん悪い物のみが対象でありつかなきゃいけない嘘はもちろん着いてもいいと思う。第一、僕も長文に書いてあるとおり、頭から悪い物ばかりだと思いこんでいたりしていたのだが。(笑)
「行動するためには、多くのことに無知でなければならない」という名言があるが、まさに矛盾を良く言い表した言葉である。世の中には数え切れないほどの矛盾があり、それにぶつかって、新しい経験や知識を得ることができると思う。僕は知らない矛盾があるからこそ、社会で生きることの新鮮味、おもしろみなどを何度も味わうことができると考えている。矛盾というものをバネにして、今後の生活に役立てていきたいと思う。

   講評   kiri

鉄龍さん、こんにちは。高校生生活、楽しんでいますか? 新しいことのオンパレードで一日があっという間に過ぎてしまう毎日じゃないかな?
今回の長文、「矛盾」という言葉のとらえ方がむずかしいので、書きにくかったのではないかな。でも、うまく仕上げたね。
 第一段落の要約、きれいにまとめました。字数も適当です。しっかりした自分の意見も書けたね。この段落の最後の文、「確かに……」は最後の段落に持っていこう。
第二段落は、自分の体験実例をもと書けたね。なるほど。鉄龍さんはそういうわけで今の高校を選んだのね。いまでも自分の進路を正解だったと思っているのね。よかった。これはいい例だね。
第三段落は第二段落と同じ表現ではじめましょう。「矛盾があったほうがいい」→「矛盾が存在した方が良い……」。ここはもう少し突っ込んで具体例がほしかったなあ。ユーモア表現はこれでいいね。
 結びは反対意見に対する理解です。「確かにBもよいが、しかしAが……」という書き方です。第一段落に入れてしまったけど構成としては第四段落に入れてまとめたほうがきれいだね。名言はうまく入ったね。バッチリです。


★ 「たまには嘘を付かなきゃいけないと思ったことだっていくらでもある」→ 「たまには嘘を付かなくてはならないと思ったことはいくらでもある」


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