低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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あだ名 れもん
「山ちゃぁん。」(書き出しの工夫)
私のあだなはたくさんある。その中で、そのあだなで私のことを呼んでいる人が一番多いのは、山ちゃんだが、その他に例えば、山子や、やま、などがある。(体験実例)私の場合は、名前にちなんだあだ名がほとんどだが、友達の場合は、例えば、きゅうやにゃあや現大(名前には全く関係がない)あだ名を聞いてもいったい誰のことをよんでいるのか、他の人には分からない場合もある。
あだ名にも、成功と失敗がある。成功作は、山ちゃんや黒ちゃんといった、ごくふつうのあだ名や、にゃあ、現大といった本人の性格や、趣味好きなものからとったあだ名が多い。それに対して失敗作は、翼、あやっぺなど、ひねりすぎたあだ名や、名字からとったあだ名で、代表的なあだ名がでているのに、下の名前でつくったものに多い。また、例にはでていないが、きょくたんに長い五文字以上のあだ名も失敗作の中に多い。当り前だが、本人とは全く関係ないような、豚に真珠のようなあだ名も失敗作だ。(ことわざ)
あだ名はとても便利だ。私の学校の学年の友達にあだ名のついていない友達はいない。小学校六年生になって今日からあだ名は使ってはいけません、と言われても必ず使ってしまうだろう。もう、あだ名は体にしみついてしまっているのだ。私も友達から、本名で呼ばれると少し変な気がしてしまう。
あだ名は、小学校一年生から六年生まで同じあだ名で呼ばれ続けている人というのは、多いようで少ないのだ。六年間の間に何かの小さなきっかけで成功のあだ名が作られ、そのあだ名で沢山の人から呼ばれるということだって、ある。
あだ名とは、人間にとって、日々の生活から生まれてくる便利な道具なのだな、と思った。(一般化)
講評 nara
あだ名の成功例と失敗例……ここはれもんさん独自の見方だね。失敗例の「あやっぺ」は、ひねりすぎ? 先生の小学生時代の友人もこうよばれていたけれどなぁ。「あやや」もだめ?
普通は、失敗例は定着せずに廃れてしまうことが多いね。失敗例なのに使われ続けるということがあるとしたら、どういう状況だろう。その点を考えてみるとおもしろいね。ちなみに、私は名字を使ったいや〜なあだ名で呼ばれていたことがあるよ。呼んでいた子はおもしろがっていただけだろうけれど、呼ばれた方はかなり嫌な思いをすることもありそうだね。
「他の人には分からない」という点はいい面・悪い面両方がありそうだ。仲間意識を強めるという点ではいいけれど、それの度が過ぎると、他の人を排するような雰囲気になるものね。
道具には上質なもの粗悪なものがあるし、それを使いこなせるかどうかという点も問題になる。「○○は道具である」というまとめをもう一度、あだ名に置き換えてまとめをふくらませるとよさそう。
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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