低学年から学力の基礎を作る
幼長、小1、小2、小3の基礎学力をひとつの講座で学ぶ。
読書の習慣、国語算数の勉強、暗唱の学習、創造発表の練習をオンラインで。


昨日2259 今日1916 合計6788
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   自然体験   れもん

 里山を歩いていると、たいへん美しい景観だが、「ゴミを捨てるな」とか、「山野草の採集は窃盗罪」などという、村のあちこちに立てられた看板が目ざわりである。野生動物たちにとっていちばんいいのは、体をかくしてくれる、人間が立ち入らない緑のコリドーだ。緑のコリドーを都市につなげていくために一番大切なのは、野生動物とのほんとうのつきあい方を私たちがしっかり知ることだ。(要約)
 私はこの話を読んで、四年生と五年生の林間学校で行った伊豆山荘での林間学校のことを思い出した。伊豆山荘は自然に囲まれたところで、周りは木がうっそうとしげる森になっている。そこでは、夕食は自分達で班でわかれて、自分で火をおこし、飯盒炊爨でご飯を炊き、とん汁やカレーなどをつくって、それを食べる。失敗した班はその日の夕食はなしということになる。
 この他に、四年生のときは、森林探索というものをやった。これは班でわかれて、班ごとに森、川、林道をそれぞれ歩いて探索をするというものだ。これは、一枚の地図が配られてその通りに地図を読んで行かなくては帰れない、というものだ。これは、林間学校に行く前に学校の授業で、自分の歩幅をはかったりして、迷子にならないようにした。もちろんその頃から少しは想像をしていたが、実際に行ってみると想像以上のものだった。
 特に大変だったのは、川のときだ。最初は、川のまわりの石の上を歩いていたのだが、だんだん、石が少なくなってきて、川の水の中に入らなくてはいけなくなった。最初の方はまだ足ぐらいだったのだが、だんだん進むにつれて、水の量が増えてきたり、流れが逆になっていたりして、上半身ぐらいまで濡れてしまった。川は他の山や林道とはちがい、とても長かった。また、色々なピンクのきのこや、全部が真っ白なきのこなどがたくさんはえていたため、たくさんカメラで写真をとることができた。途中で、川の中で昼食のお弁当を食べた。それから、少し歩いたところに、別れ道があり、どっちがゴールに続いているのか地図を見てもよくわからなかったが、道の険しい方に進んで行ったら無事、ゴールに着くことができた。もう、洋服はビチョビチョになって寒かったが、苦労をして、ゴールまでたどり着けたので、とてもうれしかった。ゴールにたどり着くのに夢中で、あまり、周りのことは気にできなかったが、今までみたこともないキノコがたくさんはえていたのは、よく覚えている。
 また、もう一つ印象的だったのは、私たちの班が森に入ろうとしたとき、横浜では見たことの無いぐらいのかえるに出会ったことだ。急いで写真をとって、早足で逃げたがとてもびっくりした。でも、今から考えるとびっくりしたのは、私たちだけではなく、かえるの方も私たちにびっくりしていたのではないか、と思う。
 五年生でも、また同じところに行った。五年生では、森林教室や、川での実験などがあった。川の実験では、私は裸足で入ったのでとても冷たかったのを覚えている。
 森林教室では、その森の保安官の先生達が、色々なことを細かいことまで教えてくれた。そこで、私たちも実際に、木の間伐をやらせてもらった。班にわかれて、たくさん木を切っていく作業だ。これは、たくさん木がはえていると、木がよく育たなくなるので、いちばん良い木を残して、あと、成長があまりよくない木を切るというものだ。木が倒れるときに他の木にぶつかってしまったり、木を木っていた時、木に道具が木にひかかってもどせなくなってしまったりして、難しかったが、保安官の先生がやると、すいすいと切れていったので、とても不思議で、すごいなと思った。とても貴重な体験ができて、楽しかった。(体験)まさに、百聞は一見にしかずだ。(ことわざ)
 この体験をして、自然とは人間にとって、一緒に仲良く生活していかなくてはいけない大切なものなのだな、ということが分かった。今、その大切な自然をこわしてしまっている。これ以上自然をこわしていってしまったら、よく、ニュースや新聞などにも、書いてあるように、人類がほろびてしまう。こんなことにならないためにも、やはり、一人一人が今、地球の環境がどのような状況なのかをよく知り、自覚をもって自然を大切にしていく必要があると思う。

   講評   nara

 林間学校の話は、他の作文でも題材に取り上げたことがあったね。その時々は、飯盒炊飯や森林探索など、それぞれのことをただ一生懸命やっただけだろうな。後になって「ああ、そういうことだったのか。」と体験と思考を結びつけることができるようになるのだね。
 「私たちもびっくり、カエルもびっくり」の話はおもしろい。ちなみに、「横浜では見たことのないぐらい“大きい”カエル」ということでいいのだよね。なぜ横浜にはいなくて、伊豆山にはいるのか? 横浜にもいる方がいいのか? この辺りを考えてみるといいね。
 長文の筆者は「緑のコリドー」という提案をしているけれど、この点についてれもんさんはどう考えるかな? 横浜や東京は、緑のコリドーではなくて、ビルのコリドーになっているような状態だものね。自然となかよくするためには、まず自然を知らなければならない。しかし、都会の人たちは遠くまで出向かなければ、自然を知ることができないという点に問題があるのかもね。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)