国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   生きる力をつけるために   あとえ

 その場の目的に合わせて上手に使うことが人間の知性の現れではないかという考え方がある。人間の知とは頭の中ですばやく計算することから経験を生かし外の世界にある道具をうまく使って求められている答えを引き出すこと、といった見方に変わってきているのだ。人の有能さは言われたとおりにできるかどうかでは決まらない。場への適応能力こそが人間の有能さの本質なのである。
 生きる力をつけるためにも、その場への適応能力を育てるべきだ。
 その方法として第一に、具体的能力を自分がどれくらい持っているのかを知ることだ。もうすぐ、自然体験学習がある。キャンプファイヤーや飯盒炊飯など期待に胸をふくらませいている。と同時に、小学校での自然体験学習のことが思い出される。私が小学五年生の時、二泊三日で山川少年自然の家に宿泊訓練をしに行った。一日目は、生徒達でカレー作りを行った。私は、簡単そうなのが良いなと思い、ご飯を炊くことにした。しかし、簡単そうだと思った炊飯は、火の調節やご飯の炊ける時間などの微妙な調節ができなくて、ご飯を焦がしてしまった。生徒達がご飯を焦がしているのに、先生方は、慣れているので、ご飯がおいしそうに炊けていた。私は、この体験を通して、自分の具体的能力の低さを知った。そして、このままではいけないので、もう少しがんばって適応能力を育てることを決心した。
 第二には、歴史上の人物の生き様に学ぶということだ。「戦国時代の有名な武士は?」と聞かれると、「織田信長」という名がでてくる。織田信長は、天下統一はできなかったものの、枠にはまらない、新しい戦略で、次々と有力な大名を倒し、従えさせた。織田信長は、戦争に対しての適応能力を持っていた人だった。これだけを聞くと、織田信長という人物は、子供の時から頭が良かったのだろうなと思ってしまう。しかし、子供の頃の織田信長は、尾張の大うつけ者と言われるほど変わった子供だった。私は、織田信長の話を聞いて、うつけ者とよばれるような変わった子供でも、いつかは、適応能力を発揮し、大成できることを学んだ。
 確かに、共通するような教育をうけることも必要だ。しかし、「生きるとは、どれだけの知識を持っているかではなく、どれだけ機転がきくかということである」というように、生きる力をつけるために、その場への適応能力を育てるべきだ。

   講評   kira

  由希子ちゃん、こんにちは。いつも素晴らしい出来栄えです。よく構想されているね。要約もいいなあ。
 意見がつよく押し出されているから、ニ段落目の体験実例あたりは、ユーモアまじりでおもしろく書いていってもいいよ。「私は、この体験を通して、自分の具体的能力の低さを知った。そして、このままではいけないので、もう少しがんばって適応能力を育てることを決心した。 」では、ずっと力が入りっぱなしで苦しいでしょ?(笑)「私は、炊飯器ってすごいなあ、と妙な感心をしながら、ちょっと苦いカレーを食べた。そのときの私にふさわしい味だった。」なんて感じで。ね。
 織田信長の例はとってもいいね。体験から適応能力をつけていったんだね。「うつけもの」とうつった姿は、実は「体験学習中」だったんだね。人になんと言われようが・・。という腹のくくりかたも必要ですね。
 結論、自作名言。おみごとです。
          

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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