国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

昨日3330 今日22 合計5918
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   ゴミ   には

 最近、屋外のゴミ箱に行くと三つくらいに分かれていてリサイクルの運動が進められている。スーパーなどでもリサイクル用に大きな箱が準備されていたり、ジュースの空き缶などを入れると、1円が出てくるような仕組みになっている。このような物があるということは、リサイクルをすることによって、ゴミにも使い道が見えてくるということだ。僕もこのように、何か物の良い面を生かしてそれを使えるような人間になっていきたい。
 その第一の方法として、物事の悪い面を見るのではなく、良い面を見るようにすることだ。たとえば、テストなどでも悪い科目を良くするのも大切であるが、それだけでなく、良い科目を、今以上に良い点を取れるようにすることも大切だ。ほかにも、部活などでも、悪い部分を見つけて注意するだけでなく、良い部分を見つけて誉めることも大切だ。話し合いなどでも、相手の意見の欠点を見つけて指摘するだけではなく、自分の意見の良い点を相手に示さなければいけない。
 第二の方法としては、今の減点法が中心となっている日本の方法を変えることだ。たとえば自動車の運転免許でも、何か事故を起こしたり、違反をしたりすると点数が引かれ、ある一定の点数よりも低くなると運転を停止されてしまう。学校の平常点でも学校によっては、提出物が遅れるたびにどんどん引いていくという方法を使っている。(体験)そのような方法を加点法に変えることによってやる気も出るし、あまり嫌な気持ちをしないですむ。
 確かに欠点を見つけて直すことも楽で良いかもしれない。しかし「悪書を読まないことは、良書を読むための最初の条件である。」という名言があるように、ゴミの中にも良いものを見つけてそれを良い方向に使っていけるような広い心を持った人間になりたい。

   講評   nara

 横浜は、リサイクル・リユース運動が進んでいるのだね。練馬近辺ではまだデポジットのシステム(缶を入れると1円……)を見かけたことはないなぁ。ただ捨てるだけのものにせず、その中にある価値を積極的に見出そうという姿勢が必要だということで、ゴミの話を「枕」にしたのだね。
 確かに、今までの日本人は、よい点に目を向けるよりも悪い点を指摘してそこを矯正する・取り除くという方向をとってきたね。元々の使徒を終えたものは用済み=ゴミという考え方も、共通点があるのかもしれないな。「もう使えない」を「まだ使える」と見るのは、長所の発見であり、加点法でもあるのだね。
 まとめの段落にあるように、切り捨てる作業は楽だ。マイナス面の方が目につきやすいしね。以前に「レトリック」という題材の長文があったけれど、長所を発見するにはレトリック感覚も必要になる。そこにある(ただし、すぐには目に入らないことも多い)長所をどう見つけ出していくか。普段からの多角的な視点を持つトレーニングが必要になるのだね。
 今回の名言は、少しニュアンスが違うかなぁ。「悪いものに近づかないことが、いい状態であることの第一歩」ということではないかな。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)