国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   表現力   には

 もし言語がこの世界の全てを表現し尽くせるものなら、言葉さえあれば、何もかも理解できてしまうだろう。しかし、そうはいかない。そうはいかないからこそ、言葉では言い表せない別の表現を、人間は考え出してきたのだ。例えば絵画であり音楽である。セザンヌの絵を、あるいはモーツアルトの音楽を言葉にそっくり置き換えるなどということができるであろうか。私はオノマトペを言語と音楽との接点として考える。それは人間の感覚を音声そのものによって表現しようとする伝達の手段だからだ。 僕は擬音語や擬声語に代表されるような豊かな表現を大事にする生き方をしたい。
 その第一の方法として本をたくさん読んでその中から自分の使えそうな表現を盗むことだ。僕もあまり本は読まないけれど、読んだときにはその中から普段の会話でも使えそうな表現を見つけて使うこともある。何の本かは忘れてしまったけれど、擬音語や擬声語は本から学んだ。(体験)国語の問題などでも擬音語や擬声語からその場の状況を読み取ることが多い。それに、本や文章を書く場合擬音語や擬声語をいれることによってその話が面白くなることが多い。
 第二の方法は感性を豊かにすることだ。いろいろなことを感じとれるようにすることによって、表現しやすくなるし、そこからいろいろと発展させていくことができる。逆に、いろいろなことを感じ取りにくい人間だとそのものを理解できていないので表現することが難しくなってしまう。僕も、なるべく自分が表そうと思った出来事をしっかりと理解してから擬音語や擬声語にして表現するようにしている。
 確かに、擬音語や擬声語などとは違う抽象的な言葉の方が事実を分かりやすく伝えられるかもしれない。しかし、「全てに効くという薬は、何にも、たいして効かない。」という名言があるように、すべてを抽象的に伝えていると、考える力がなくなってしまい表現力がなくなってしまうので、擬音語や擬声語を使うことは大切だ。

   講評   nara

 書き出しの段落は、長文からの引用部分が入っているね。引用したところは、そのことをはっきり示しておこう。
 擬音語・擬声語・擬態語などは、幼稚な印象を与えるという人もいるけれど、必ずしもそうではないのだね。「のたりのたり」という表現について、長文でも触れられていたけれど、「なるほどなぁ。」と思ったよ。キートン・山田君も、このような具体例を見つけて、作文に入れられるとよかったね。
 以前にやった長文に「桜の花の落ちるさまを、どう表現するか」という内容のものがあったね。(ハギの山5月2週)ここも関連しているかもしれないなぁ。いかに表現するかということの中に、オノマトペの使用も含まれるものね。
 今回の名言は、いいものを見つけられた。これを軸に考えると、抽象的な言葉だけでもだめ、そしてオノマトペだけでもだめだ、という意見も導き出せそうだ。抽象的な言葉があるからこそ、その対照としてオノマトペのよさが引き立つということだね。

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