創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   ラレル   いてほ

「ラレル」
橘 宏一郎
 ラレルは、四つの仕事を同時に受け持つ、実に良く動く勤勉な助動詞である。四つの仕事とは、受身を表し、尊敬を表し、自発を表し、そして可能を表す。しかし日本語にはもう一つ複雑で面倒なものがあってそれが敬語である。ラレルよりレルの方が発音しやすく簡潔でもあるので、よく使う可能表現をレルにしてしまったこともあるかもしれない。いずれにしてもら抜き言葉を認めるかどうかは二十世紀日本語の重要問題に一つには違いない。しかしら抜き言葉は、永く批判の的なりながらも、次第に多く使われるようになった。
 確かに古くからある省略されていない言葉はそれなりの良さがありいい。何故なら、俳句や和歌、物語など日本にある古いものはラレル言葉は多い。そしてそのほうが、しみじみと感じられる思う。僕はいつも年上の人や、見知らぬ人にまずなれないときは大体敬語が多い日本に昔からある敬語などはそれなりに優しさや敬う気持ちがこもっていて良いと思う。
 しかし新しい物もいいところがあると思う。友達と話すときもそう敬語ばっかりだと堅苦しいし、ら抜き言葉のほうが簡単に話せる。そして携帯などでメ—ルをうつのは大変だから短くしたほうが打ちやすい。僕は友達と話すときなどは、あまり敬語などは使わない。何故なら、ずっと敬語を話しているとあまり笑える冗談などがいえないし、気を付けをするようについかしこまってしまう(笑)。
 しかし大事なことは古い言葉をっとっておくのではなくて、どんどん新しい言葉に代えるのでもない。大事なことはいかに自分がその二つの種類の言葉を適切に使えるかである。「辞書のような人間になるのではなく辞書をうまく使えるような人間になることが勉強の目的である。」という名言があるように、自分で使うタイミングを覚え言葉のよさを使うことだ。

   講評   nanako

今回の長文はなかなか分かり易くておもしろかったのではないかな?
第一段落・・要約を書き終えたら(要約)と入れるのを忘れないでね。惜しかったなぁ。

第二、第三段落・・二つの異なる意見を宏一郎君の体験をうまく取り入れながらしっかりまとめることができました。
確かに古くからある俳句や和歌、昔物語は「ラレル言葉」が使ってあり、それによって風流さがしみじみと伝わってくるね。これらが「ラ抜き」言葉になるとやはり風情や風流というものは感じられにくくなってしまうに違いない。古くて正しいものを大切にすることは大事だね。
一方で、「ら抜き言葉」の良いところもみつけたね。携帯のような新しくて便利なものを使うとき、「ら抜き言葉」でさらに便利さ・速さをアップさせるとはなかなかおもしろいなぁ。

最後は名言を入れてしっかりと自分の意見を総合化することができました。宏一郎君はいつもピッタリのすばらしい名言を書いてくれるね。力がどんどんついてきている証拠だね。
古いもの、新しいもの、それぞれの良さを理解し自分なりに適切な使い方をするという宏一郎君の意見に、先生も賛成です。ここは(総合化)と書いておいてね。
第二、第三段落では、自分の意見を書いた後に(意見)体験を書いた後に(体験)と書いておこう!
最後の文は「自分で使うタイミングを考え、それぞれの言葉の良さを引き出せるような使い方をすることだ」とした方が分かりやすいよ。

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