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　　　楽しいクラス　　　うすも

　「動作をおおげさに。声は大きく！」（書き出しの工夫）
私達は五年生のときに文化祭で京劇をやった。京劇の練習は楽しかった。先生にアドバイスをもらうのも・・・。土田先生という私の五年生のときの担任の先生はいろいろとアドバイスをしてくれた。土田先生はとても面白くて、何でも楽しめる先生だ。しかし、全然真面目でないということと、授業中、話が良く脱線することが欠点だ。しかし、私は、真面目でないが、何でも楽しめる土田先生のようになりたいと思ったことが何回かある。
　京劇をやると決めたのも、土田先生だ。練習は何回もやったので、セリフを覚えられるか心配だったが、ちゃんとセリフを覚えられた。本番はすごかった。プロのメイクさんまで呼んで本格的だった。（私はメイクをしなかった。）私ははじめとても緊張した。しかし、私の演技に入ると舞台に立つことが気持ちよくなった。まるで宙に浮くような気分だった。セリフは大きな声でいえたが、少し早く言ってしまった。文化祭が終わると、土田先生は、まるでおひさまのように明るい笑顔で
「思っていたよりも素晴らしいのでびっくりしました！先生はとてもうれしいです。」
といってくれた。（体験１）
　私の友達に
「先生の中で誰が好き？」
と聞くと、必ず私と同じクラス（五年生のとき）だった人は
「もちろん土田先生！」
や、
「土田先生完璧だから土田先生！！」
などという返事が返ってくる。私も皆と同じだ。（体験２）
　先生が良いとクラスが良くなると言うがそれは本当のことだと分かった。今の担任の先生は、四月にいらしたばかりなのでまだ良く分からないが、今のクラスも楽しいので、先生の良さをこれから見つけていこうと思っている。（分かったこと）

　　　講評　　　kira

　紗帆ちゃん、こんにちは。進級テストは、みごとに合格ですね。この調子でどんどん（といっても3ヶ月に一回だけど）教材を繰り上げて行こうね。
　　　　　　　　　
　担任の先生が大好き、という気持ちが込められていますね。先生の「脱線したおもしろいお話」が一つでいいから聞きたかったなあ。「何でも楽しめる」のところから、きっとその先生は意欲に満ちた、前向きの元気な先生なのね。エネルギーがあふれてる感じなのでしょうね。
　京劇という大きな作品を完成させて、ますます先生との絆が強まったね。
　一年たっても、そのことはみんなの心から消えていません。きっと、大人になってもずっと覚えているのでしょうね。
　いろんな先生と出会って、一つずつ宝物をもらって大きくなるんだね。そう考えると、クラス替えも進級も、進学も、楽しみになってきますね。