低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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美 ほり内
世の中にはいろいろな芸術作品がある。例えばそれは、美術館にある絵だったり、箱根彫刻の森美術館にあるような彫刻だったり、駅前にあるモニュメントだったり(例えば渋谷のハチ公)と意外と身の回りにもいろいろ芸術作品がある。それらの芸術作品というのは、どこかしら、人の手が加えられている。つまり、人工ということだ。もちろん、レオナルド=ダ=ヴィンチのモナ=リザや、ゴッホのひまわりなどのように、人工といえど、とてもよい作品もあるが、人工の芸術作品というのはなんか少し感動が欠けていると思う。その足りないものとは、自然の美にあると思う。自然というのは、月や山、川、虫、風などの自然の一つ一つに芸術というか単純で、素朴な「美」というものがある。その単純で、素朴な「美」を見直すべきではないだろうか。
その方法は、自然とふれあう機会を積極的にもつことだ。例えば山へハイキングに行ったり、もっと手軽に、どこかの市役所とかの中庭でもいいから、自然と触れ合う機械をもっと増やすことが大事だ。私も、今年、長野と山梨の県境まで、学校の合宿で行った。(体験)そこはほとんど山の中で、そこで、花火をしたりとかした。とても空気がおいしく、気持ちいいところだった。
また、美に順位をつけるような美術教育や美意識を考え直すことである。つまり、「駅前にあるようなモニュメントより、ロダンの考える人の像がいいよ」とか、「あんな漫画より、この漫画のほうがいいよ」(笑)というように、芸術作品に、順位をつけるようなことをしている。社会や教育を見直すべきだ。今では有名なゴッホだって、当時、その美意識は理解されず、ほとんど無名の画家として、その一生を終えた。しかし、彼の死後、評論家たちが、だんだん理解していき、いまや、とても有名な画家になっている。ゴッホのように、無名で一生を終え、その死後、有名になった人はたくさんいる。音楽家ではバッハなどがそうである。
確かに、人工のものというのはとてもいいものであるが、しかし、美というのは、展開ではなく、原点だというように、一度、自然に帰ってみるべきだと思う。
講評 jun
第一段落では、芸術作品について例を挙げながら単純で素朴な「美」を見直すべきだという意見を示すことができました。ほり内君が書いてくれたように、積極的に自然に接する機会を増やすことによって、これまで気づかなかった自然の美しさに触れることができるでしょう。この一つ目の方法には、自分自身の体験実例を盛り込むことができたね。また、美というものに順位をつけるような美術教育や美意識を考え直すという点もそのとおりですね。ここにはなぜか漫画の話も登場しますが、確かに漫画も芸術の一種ですね。(笑) 高い評価を受けるための「美」ではなく、存在それ自体が「美」であると言えるようなものをもう一度見直していく必要がありそうです。
■三段落目まではバランスよく書けたね。最終段落にもう少しボリュームがほしいところ。
☆字数もたっぷり。キーワードもすべて入って、作文テストは合格です。おめでとう!
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