国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   裏側の真実   には

 テレビで見える戦争の部分と見えない部分、その差がくっきりと出てきたことが、湾岸戦争の大きな特徴である。テレビで戦争が見える、と一瞬思ったが、見えている部分はその一部である、ということに、一瞬遅れて気がついてくる。明るい部分が明るければ明るいほど、影の部分、影の形が、逆にはっきりしてくるともいえる。明るい部分とは、つまり映像や情報の流れている部分、暗い部分とは、映像が秘匿され、流れてこない部分である。僕は、目に見えるものをそのまま信じてしまうのではなく、その裏側にあるかもしれない真実を見極められる人間になりたい。
 その第一の方法は、目の見えるものをそのまま受け入れるのではなく、まずは少し疑ってみることだ。ニュースでもしょっちゅう情報が変わることもある。たとえば殺人事件などでもそのニュースのレポーターのような人がその事件の犯人などを推測することがあるけれど、それが全て正しいわけではない。警察でも、事件などで捕まえた犯人がすべて真犯人であるわけでもない。いままで一回捕まえたのに、後から調べてみて、釈放された例はたくさんある。このように目に見えることだけを素直に受けていると、情報に流されてしまう。
 第二の方法は自分の考え方に自信を持つことだ。たとえば、セールスの誘いが来たときも自分の考えがしっかりとしていなければそれに誘われたり、ほしくもなかったものを買ってしまったりしてしまう。(体験)医者に行ったときも、自分は何も考えずに、医者のことを信じすぎているから最近たくさんの事件が起きているのだと思う。
 確かに映像による情報はわかりやすく効果的に情報を伝えることが出来る。しかし一番大切なことは、「雑草とは、まだ、その美点が発見されていない植物のことである。」という名言があるように自分自身の考えをもって、裏側の真実を見つけることである。

   講評   nara


わずか数ヶ月前の米英とイラクの戦争が、今はずいぶん昔のことのように感じられる人もいるかもしれないね。今のイラクはどうなのかと思っても、入手できる情報の量が格段に少なくなっている。これも考えてみると、情報をいかに判断するかの難しさかもしれないね。
 今回の戦争は「情報戦」とも言われていた。自分たちの正当性を強調し、世論を味方につけ、相手の意欲を削ぐ。ここにはかなりの力が注がれただろうね。考えてみると、日本にも同様のことはあって、第2次世界大戦のころの「大本営発表」なども、その類と言えるだろうな。
 この問題を広げていくと、伝えられる情報の操作という点ではなく、伝えられなかったことをどう判断するかという点も重要になるね。残念ながら、その過程で生まれた批判を抹殺するという体制があったことも、歴史の中にはよく見られる。あきらかにされたくないからこそ、隠しているのだからね。
 久々の作文だったけれど、長文の主張をよく読みとってまとめられたね。進級テスト、合格。おまけに字数は777。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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