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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   綱引き   よう子

 綱引き
                                     よう子
 今日は運動会でした。数え切れないくらいいろいろな競技がありましたが、一番印象に残ったのは三四年合同でやる綱引きです。
 私の学校は生徒数がとても多いので、赤白ではなく赤黄青緑の四色に分かれます。そして、赤、緑が東軍、黄、青が西軍としても分かれます。私は黄色なので西軍です。綱引きは東西で別れて戦う競技なので、黄色は青と協力して綱引きをやります。
 練習での西軍の成績は三勝一敗。綱引きでは西軍が多分勝つ・・・・最初、私はそう思っていました。
 いよいよ綱引き、本番です。パァンッ、とピストルの音が鳴りました。その音とともに、両軍は綱を引っ張りあいました。でも、練習のときとは手ごたえが違います。練習のときは楽に敵を引っ張っていけたのですが、今回は西軍が東軍に押されていました。私は一生懸命綱を引っ張ったけど、逆転はできませんでした。
 パァンッ。またピストルの音が鳴って、競技は終了です。結果は予想できましたが、やっぱり先生の
「勝負は東軍の勝ち!」
という言葉はショックでした。それから、しばらくはなぜ東軍があんなに強くなったのかで頭がいっぱいでした。
 今回の綱引きで、勝って兜の緒を締めよ、ということわざの意味をもっと深くしることができたと思います。四年のときの綱引きは、油断しないで精一杯勝負していきたいです。

   講評   nara


 綱引きは、競技の勝ち負けはとてもわかりやすくシンプル。実はとても奥が深いらしいねぇ。力の強い人や体の大きい人をどこに配置するかなどにも、いろいろな戦略があるらしいよ。
 
 練習で大勝をおさめていた西軍……なのにどうして本番は!? よう子ちゃんだけでなく、大方の西軍メンバーの頭にはてなマークが浮かんだだろうなぁ。反対に、東軍メンバーはきっとほこらしげな顔をしていただろうね。どんな作戦だったのだろう。そもそも、練習段階から何か意図を持っていたのかもしれない……。「なぜ東軍が」の疑問に対して、よう子ちゃんなりの推察を入れておくとおもしろいと思うよ。その推察が当たっているかどうかはさておき、「きっと○○に違いない。いや、□□ということも考えうる。」ということを書くことで、「なんで負けてしまったの?」の思いも、より引き立ってくるね。
 【題材】のキーワードは(自分だけがしたこと)。ただし、直接本文にこのキーワードを入れると不自然だね。あてはまる部分の後に(  )を使ってただし書きを入れておいてね。
 例 私は、他の人よりも腰を低くしずめて、綱を引きました。(自分だけがしたこと)

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