創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   文化   ほり内

 欧米の文化というのは、ヨーロッパ人の世界観、ユダヤ教や、キリスト教などの宗教観、紀元前のギリシャ、ローマ時代に確立された道徳心などの精神核に基づいている。そのため、ヨーロッパ人は現代の社会でいう、まあ常識的な技術や文化を持ち、発展していった。そのため、もし、争いごとがあったときには、勝つことに対しての周到さがとてもある。だから、鉄砲や大砲、ミサイルなどの、どちらかというと勝ちやすい技術を開発していった。また、日本の技術は、弥生時代や、奈良時代、平安時代などに、より確立された、神教や仏教などの宗教観、武士が主君に命を賭けて守るというような主従関係などの精神核に基づいている。そのため、日本人は、独自の道徳心を持ち、そして独自の技術を持って発展していった。そのため、もし、争いごとがあったときには、勝つことに対しての周到さではなく、負けてもいいから争いごとに対しての美しさを日本人は求められてきた。だから、日本刀や弓矢、騎乗技術などの、どちらかというと美しい技術を開発してきた。そして、ヨーロッパと日本が、独自に発展して、ある日、突然会った。例えば、種子島の鉄砲伝来や、フランシスコザビエルのキリスト教の布教などである。ヨーロッパ人が、日本人にはじめて鉄砲を打つのを見せたときは、多分日本人はあんぐりと口を開けて、(笑)ビックリしていたのだろうと思う。そのせいか、日本は鎖国終了後、とにかく欧米の技術を吸収しようと努力をした、例えば、欧米に、留学生を送り込んだり、欧米より、先生を迎え、日本の若者達に、建築技術などを教えた。そしてその結果、現在日本は、他の先進諸国に引けを取らない国に成長した。しかし、成長した後で、とても大きな問題に遭遇した。日本国民が、あまりしっくりしないのだ。どういうことかというと、今まで日本は、欧米の文化を頑張って取り入れてきた。しかし、欧米の文化というのは、日本人とは違う、ヨーロッパ人独自の精神核をもってして発達してきた技術なので、日本人にはしっくりこないのだ。
 これからは、欧米の文化を取り入れるときはそのまま取り入れるのではなく、日本独自の精神核に合わせるようにするべきだ。
 その方法としては第一に、外見だけをまねをしないことだ。欧米の文化などを取り入れるためには形から入った方が楽そうに感じる。実際、明治の日本政府は、欧米と同じレベルに達するために、鹿鳴館なる、舞踏館らしきものを建てて、欧米諸国の真似をしようとした。しかし、それは、最初は楽だが、その文化を取り入れてから、しばらく経つと、なにか自分に会わないなと思い始め、おかしいなと思いながらも無理をして、使い続ける。その無理というのは、自分の精神に対するおきて破りのようなものであり、自国の文化が発達しない。私も、授業中、なんかよくわからなくなってきたり、眠ったり(笑)してると、とりあえず、黒板を移しておくことがある。(体験)そういったことをすると授業が着いていかなくなり、わからなくなってしまうと思う。きちんと内容を理解しなければいけないんだなといつも思っている。(そう思うのならちゃんとすればいいのだが…)
 また、日本の文化のよさを再発見することがいいと思う。日本の文化というのは、すごく独特な文化で、寺は他の国の寺に比べて、とても質素だし、わびさびがとてもある。そういった独特な文化を見なおしていくことで、日本の精神核を理解できるだろう。
 確かに、進んだものよいものを取り入れる柔軟性は大切である。しかし、文化ということに関しては、多少の頑固さも必要なのだと思う。

   講評   jun

 自分でもこんなに書くつもりではなかったと言っていましたが、これは大作になったね。各段落のバランスが良いとは言いがたいのですが(笑)、第一段落の状況説明に、歴史的な実例をたっぷりと盛り込んだところはさすがです。
 欧米の文化を日本独自の精神核に合わせて取り入れるための方法を二つ考えることができました。どちらも説得力のある意見です。うわべだけまねをするなら簡単。でも、自分のものとして消化できなければ身につくはずはありません。眠くなったときの授業の話はわかりやすくていい実例です。二つ目の方法にも実例を挙げることができましたが、一つ目の方法とのボリュームの差が目立つのが残念。第一段落に挙げられている実例をこちらに回してもよかったのでは?
 結びもやや短いながらすっきりとうまくまとめました。
                          

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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