国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   「科学における発想と論理」(感)   ITI

「科学における発想と論理」(感)
 「科学における発想と論理」という話になると、いつも昔やったハバチの研究のことを思い出す。もう三十年ほど前のことだが、マツノキハバチ(松の黄葉蜂)というハバチに興味を持った。日本にもマツノキハバチが、高原のマイマツ帯に居るという。そこで中央アルプスに登り、高度二千五百メートル付近に生えているハイマツにいる幼虫を捕まえてきて、大学の研究所で飼育を始めた。ところがである。二日目には半分近くの幼虫が死に、三日目には大半が、四日目には生き残っているものはいなくなっていた。ふと思いついたのは、「飼育温度は一定でなく、高温・低温と振れなくてはいけないのではないか。」ということであった。山からかえって来て、早速、昼は二十五度、夜はただの五度という条件で飼育を始めた。予想は見事に的中した。幼虫たちはすくすく育ち、ほとんど死ぬことなく繭を作った。 直感、勘は大切だと言う意見がある。僕も、試験の時などは、いつも勘を働かせて取り組んでいる。(体験)まるで天才であるかのように(少しの)記憶と勘を頼りに猛然とテストに立ち向かう雄姿(笑)は言葉ではいい表すことは出来まい。
 ちゃんとした考え、すなわち論理的思考が大切だという意見もある。第六感が発達していない普通の人間ならば、直感だけで生活をするのは極めて難しいということは想像できるはずだ。数学の問題も、これだけは、勘、直感を使ってとくことは出来ない。なぜならば、数学は、論理的思考のもとに成り立っている(と思う)からだ。
 確かに、直感にも論理的思考にもどちらにも良い所があるが(総合化)、「多すぎる休息は、少なすぎる休息と同じように疲れさせる。」という名言があるように、論理的思考や、直感だけに頼らずに、うまく時と所によって使い分け、「帯に短したすきに長し」ということにならないようにすることが一番大切なことだと思う。

   講評   yuta

ユーモアのある文章が生きているね。
◆第一段落〔要約〕:ちょっと長いかな。工夫してまとめてみよう。
◆第二段落〔意見A〕:この段落はおもしろい! 『直感、勘は大切だという意見』その体験実例がいいよね。真面目な口調でユーモアたっぷり。そのアンバランスがたまりません。言葉の選び方もいいし、分かりやすいよね。「猛然と立ち向かう雄姿」目にうかびますよ。問題の意図を読むという勘は有効。人生においても役に立ちます。
◆第三段落〔意見B〕:『ちゃんとした考え,すなわち論理的思考が大切だという意見もある』こちらは、勘では太刀打ちできない世界のことね。だから私は数学が苦手だったのね。
◆第四段落〔総合化の主題〕:名言を引用して、大切な意見をまとめられたね。
  

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